2019年(平成31年) 2月11日(月)付紙面より
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鶴岡市大山地区で9日、恒例の「大山新酒・酒蔵まつり」が行われ、県内外から訪れた日本酒ファンが4つの蔵元を巡りながら自慢の新酒を心行くまで堪能した。
酒どころ大山のPRとともに地酒の消費拡大、地域振興や交流人口の増加につなげようと、実行委員会(遠藤武実行委員長)を組織して1996年から行っている。今年で24回目。
この日は出羽商工会本所、つけもの処本長など各まつり会場では午前中から振る舞い酒が行われた。その後、正午から「出羽ノ雪」の渡會本店、「羽前白梅」の羽根田酒造、「大山」の加藤嘉八郎酒造、「栄光冨士」の冨士酒造の4つの蔵元が開放され、まつり会場で景気づけした友人グループや職場仲間、ツアー一行など大勢の左党が長い行列をつくった。大山コミュニティセンターでは4蔵元厳選の大吟醸・吟醸クラスの8種を飲み比べできるプレミアム企画も行われた。
各蔵元では新酒の試飲や、その場で瓶詰めした新酒のほか、吟醸酒や純米酒など蔵元自慢の各種銘柄が販売された。断続的に雪が降る寒さの中、列に並ぶ人たちへ熱かんの振る舞いなども行われ、雪見酒の趣を楽しんでいた。
山形市在住の両親と初めて訪れた東京都文京区の会社員、荒浪志保さん(28)は「大山出身の父親のDNAを受け継いでいるから大山の酒は古里の酒。どれもおいしいのでいろいろ飲みたい。造り手の思いも聞くことができ、大勢でわいわい飲む雰囲気も最高」と話していた。