2019年(平成31年) 2月17日(日)付紙面より
ツイート
県立鶴岡中央高校総合学科の生徒たちによる出前ファッションショー「シルクガールズコレクション」が15日、鶴岡市茅原町の老人保健施設のぞみの園(佐藤久美施設長)で行われた。約100人の施設利用者が見守る中、生徒たちが自作したドレスや個性あふれるデザインの衣装でランウエーを歩き、施設利用者と交流した。
同学科被服系の生徒たちが毎年、鶴岡シルクを素材にした課題研究に取り組み、本年度も学びの成果をファッションショー「シルクガールズコレクション」(昨年11月開催)で披露した。
のぞみの園では昨年に続き2回目の出前ファッションショーで、3年生10人、2年生13人が訪れた。同園の職員たちも赤カーペットの手作りランウエーやスポットライト、華やかに装飾したステージを準備して高校生たちを迎えた。
初めに高校生モデルたちが音楽とともに登場。華やかなドレスや80年代ファッションのリメーク、御殿まりやアゲハチョウなどをモチーフにした個性あふれる衣装に身を包み、赤いランウエーを堂々と歩いてステージへ。施設利用者から「きれいだよ」「めっこいのー」の声援と拍手が送られた。続いて女性の施設利用者たちが男性職員のリードで、ウエディングドレス姿などで登場し、会場は笑顔に包まれた。
純白のウエディングドレスの高校生モデルを中心にシルクガールズがオールキャストでステージやランウエーに並び華やかにフィナーレを飾ると、施設利用者たちが高校生たちに花のプレゼントを手渡した。
3年生はシルクガールズとしてこの日が最後の活動。2年間プロジェクトリーダーを務めた今野萌香さん(18)は「施設の方々が笑顔で、喜んでもらえたようでうれしい。心に残る交流になった。後輩たちにもこの活動を引き継いでもらいたい」と話していた。