2019年(平成31年) 2月22日(金)付紙面より
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鶴岡市民憲章推進協議会(村田久忠会長)は、市民憲章を率先して実践したとして、高齢者のために交通安全反射キーホルダー1200個を製作した県立鶴岡工業高校(阿部進校長)の生徒会に対し、「青少年実行顕彰表彰」を贈った。21日、同校で表彰式があり、歩行者の交通事故防止を図る善行をたたえた。
同校生徒会では昨年、市内において高齢歩行者が犠牲となる交通死亡事故の多発を踏まえ、事故防止に役立ててもらおうと、やまがた社会貢献基金を活用して交通安全反射キーホルダーの製作に取り組んだ。電気電子科や情報通信科などの生徒約20人も協力し、アクリル板にレーザー加工で「交通安全」の文字を入れるなどして手のひら大のキーホルダー1200個を夏休みなど約2週間かけて完成させ、8月に市内で開かれた県老人福祉大会の席上、県老人クラブ連合会へ寄贈した。
この日の表彰式には同推進協議会きれいなまちづくり部会の佐藤満子部会長と岡崎克己副部会長が訪問。佐藤部会長が「皆さんの活動は地域に明るさと喜びをもたらし、市民憲章の推進に貢献していただいた」と述べて表彰状を代表生徒に手渡した。その後全員で市民憲章を唱和した。
同校3年で生徒会総務ボランティア理事長の奥山紗奈さん(18)は「多くの方の協力に感謝。今後も市民憲章の実現に貢献できれば」と話していた。
市民の生活理念として制定された市民憲章の推進活動を行っている同協議会が、市民憲章を率先して実践する個人・団体や学校内外でボランティア活動を行っている児童生徒・団体に対して表彰。本年度の青少年実行顕彰の受賞は、同校生徒会のほか、市内の小学校児童会や中学校運動部など7団体。