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2019年(平成31年) 2月23日(土)付紙面より

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庄内創生懇談会 知事と地域活動者意見交わす

 庄内地方の課題や地域創生について地域づくり活動の実践者から意見を聞く「庄内創生懇談会」が21日、三川町の県庄内総合支庁で開かれた。吉村美栄子知事と庄内在住の10人がそれぞれの立場から「庄内の魅力再発見と発信強化」をテーマに意見を交わした。

 庄内で加速する若者流出、人口減少などの課題解決と地域発展に向けて、地域活動の実践者から取り組みでの実感や、庄内の魅力を内外に発信するアイデアを聞き、県の施策へ反映を図ろうと県庄内総合支庁が開いた。若手起業家やまちづくり会社代表、地域づくりのイベント実践者、農業関係経営者、海外出身者らが参加した。

 吉村知事が「庄内は3つの日本遺産を有する伝統と歴史、文化やおいしい食など多くの魅力があるが、人口減少、特に若者の流出が顕著。庄内に住んでいる皆さんから忌憚(きたん)のない声を聞かせてもらえれば」とあいさつ。沼澤好徳庄内総合支庁長が30年後の庄内地域の15―39歳の若者世代の人口が3万人を割る予測などを説明。若者定着の促進や労働人口減少に対応した生産性の向上、外貨の獲得に向けた交流人口や輸出拡大など、急ぐべき次世代への課題を挙げた。

 若者の流出の課題ついて、本年度の酒田三十路式実行委員会委員長の齋藤麻友さんは「若者に特化するには同じ若者の力が必要。三十路は生活拠点を変えられる年代。Uターンをターゲットに戻ってきて大丈夫だという情報を発信し続けることはすぐにでもできる」、20―30代の女性でつくるナリワイALLIANSE代表の菅原明香さんは「若者が外に出て行きたいのは普通の欲求。庄内でも自己実現できる、戻ってきてもらえる地元をつくっておく。子どもが小さい20―30代が戻ってくるには労働条件の改善が必要」、中高生を対象に地元の職業体験を行っているあきんどまなか代表の菅亮太さんは「地元にどんな職業、職種があるかあまり知らないで出てしまう。親への情報発信も重要」などと述べた。

 地域の魅力の再発見や情報発信について、酒田おもてなし隊などで活動する東北公益文科大4年生の山崎侑斗さんは「地域の人が地域の魅力を知らないのが問題。小学生の中学年くらいから古里教育を」、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のプロモーションや英語のサイトを手掛けるThe Hidden Japan合同会社代表の山科沙織さんは「独自体験の充実で海外へアピールしたい。県内に住む海外出身者にモニターになってもらっている」、鶴岡市の食文化国際事業推進員のラースロー・ジャネットさんは「庄内は全てのストーリー性がそろっている。地元の人が誇りを持ち発信を。海外向けの食文化のホームページを手掛けていく」などと語った。

庄内地域の課題や地域創生について吉村知事と地域づくり実践者が意見交換
庄内地域の課題や地域創生について吉村知事と地域づくり実践者が意見交換



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