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2019年(平成31年) 3月5日(火)付紙面より

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クルーズ船で活性化

 県内各界の一線で活躍する女性たちでつくるNPO法人「酒田湊(みなと)女みなと会議」(理事長・伊藤美代子山形市議)の「やまがた女みなとフォーラム」が2日、酒田市のガーデンパレスみずほで開かれ、国土交通省の菊地身智雄技監の記念講演や女性たちによるトークセッションを通じ、酒田港とクルーズ船の可能性などを考えた。

 同会議は本県唯一の重要港湾・酒田港について理解を広め、利用促進や地域の活性化につなげようと1998年、本紙論説委員だった水戸部浩子さん(故人)が中心になり、県内全域の女性に呼び掛けて結成。魅力ある酒田港づくりに向け、女性の視点からの提言や啓発活動を行っている。今回は創立20周年を記念し、「酒田港に“現代の北前船”クルーズ船がやって来た!」をテーマに開催。約300人が参加した。

 伊藤理事長は冒頭のあいさつで「女性の視点から提言し、酒田港は随分美しくなり、クルーズ船も来るようになったが、山形市でクルーズ船の話をしても反応がない。やはり体験が重要で、もっと頑張らないといけない」とさらなる活動の活性化への決意を述べた。加藤鮎子衆院議員や大沼みずほ参院議員、吉村美栄子知事らが「クルーズ船は交流人口の増加や地域経済の活性化にも期待」(吉村知事)など来賓祝辞を述べた。

 2002年7月から04年3月まで国土交通省酒田河川国道事務所長として庄内に赴任経験がある菊地さんはこの日、「未来につながる酒田港」と題して記念講演。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスが年約40回の日本でのクルーズのうち、今年と来年は各4回、酒田港に寄港することについて「酒田港への期待の表れ。特に学生のおもてなしなどが大変好評だった」とした。一方、「昨年7月の寄港時の県のアンケートから、リピーターを増やすには買い物と伝統文化との触れ合いを伸ばすことが課題」と指摘した。

 また、酒田港が風力発電など再生可能エネルギーの拠点として適していることや、日本海沿岸東北自動車道や新庄酒田道路と連携することで一層の機能を発揮することを指摘し、「クルーズ寄港の効果を全県に広めるためにも道路整備は不可欠。今後もしっかり整備していきたい」と述べた。

 続くトークセッションではダイヤモンド・プリンセスを運航するプリンセスクルーズ社のディレクター・市川紗恵さん、同みなと会議理事の佐藤香奈子さん、酒田市の矢口明子副市長のパネリスト3人が「“現代の北前船”クルーズ船が運ぶもの」をテーマに語り合った。

国土交通省の菊地技監の記念講演などで酒田港の可能性を考えたフォーラム
国土交通省の菊地技監の記念講演などで酒田港の可能性を考えたフォーラム



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