2019年(平成31年) 3月15日(金)付紙面より
ツイート
県教育委員会3月定例会が13日、県庁で開かれ、先月12日に庄内町で行われた中高一貫教育校に関する庄内地区懇談会の報告などを通し、県教委の考え方をまとめるとともに今後の対応などを話し合った。この中で各委員から「酒田市以外の地元自治体から大方の理解は得られている」「計画策定以降、地元と議論を深めてきた。一定の方向性を定める時期に来ている」といった意見が相次ぎ、県教委は従来通り鶴岡市に設置する方向で、今月18日の第2回庄内地区懇談会に臨むことを確認した。
定例会には廣瀬渉教育長をはじめ10人が出席。冒頭、庄内地区懇談会など3件の報告が行われた。先月の第1回懇談会については県側が概要を説明し、各自治体の期待や周辺への影響に対する不安といった賛否があることを報告した。
これに対して教育委員からは「酒田東高に探究科が設置され人気を集めている。鶴岡に中高一貫校を設置して探究学習ができるなら、受験者にとって選択肢の幅が広がるのでは」「少子化が進む中、中高一貫校の設置は早期に決定して準備を進める必要がある」「自治体単位の視点ではなく、庄内地区全体の教育環境の充実、発展を望むべきでは」といった声が相次いだ。また、「十分に地域の声を聞き、説明をしながら進めてほしい」という意見もあった。第2回懇談会は18日午後6時半から三川町の県庄内総合支庁で開催される。県教委と各市町代表者が出席する予定。第2回懇談会で出された各自治体の意見を踏まえ、県教委は今月26日の臨時教育委員会で中高一貫校設置の計画案について可否を判断する。