2019年(平成31年) 3月15日(金)付紙面より
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市町村や地域住民と連携して河川空間を整備する国土交通省の「かわまちづくり」支援制度で、鶴岡市の赤川が新たに登録された。国交省が2009年度に創設した支援制度で、庄内地域では庄内町清川地区、三川町に次いで3カ所目の登録。赤川かわまちづくりでは、市街地など生活拠点と隣接する羽越本線橋りょう下流から王祇橋まで8・4キロ区間で、国と市が親水護岸や園路、駐車場、レンタサイクルポートなどを整備する。整備期間は下流と上流エリアに分け、20年度から8年間を計画している。
赤川かわまちづくりは同市が計画を策定、申請し、全国22カ所の一つとして今月8日付で登録された。計画では、周辺にある松ケ岡開墾場や黒川能などの歴史的文化拠点との回遊性を向上させるレンタサイクルポートを整備するほか、案内板設置、自然と触れ合える親水施設の整備を進めて赤川沿いに周遊ネットワークを構築。市民や観光客を河川空間に誘導することで、地域のにぎわい創出を図る。さらに民間事業者の参画を促し、河川空間を活用した地域の魅力向上による観光振興の促進を図る。護岸などは国交省、園路や駐車場、案内看板、広場、レンタサイクルポートなどは市が整備する。
整備は下流エリアを先行し、整備後に上流エリアに着手する。赤川河川緑地などの下流エリアは20―24年度、櫛引総合運動公園などの上流エリアは24―27年度に整備する計画。市は計画推進に当たり、市赤川かわまちづくり推進協議会(仮称)を新たに設け、整備位置や利活用方法、維持管理体制などについて検討、協議していく。
国交省は必要な河川管理施設整備などのハード支援、地域のニーズに対応した多様な利用を可能とする「都市・地域再生等利用区域」指定などのソフト支援を実施する。