2019年(平成31年) 3月22日(金)付紙面より
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旧鶴岡市の市民歌でも歌われ市民に親しまれている金峯山(471メートル)について、鶴岡市は20日、「金峰山」となっていた国土地理院作成の地図の表記が「金峯山」に名称変更されたと発表した。読み方も同時に「きんぼうさん」から「きんぼうざん」に改められた。
金峯山は市街地南西にあり、古くから金峯修験の本拠地として信仰を集めているほか、気軽に登れる山として子どもたちの校外学習や登山で親しまれている。
古地図などには金峯山と表記されていたこともあり、地元では金峯山で親しまれていたが、国土地理院の表記は金峰山。これに違和感を持った麓の住民有志でつくる「金峯山の名称を考える会」(和田喜久男会長)が、地元自治会に変更への働き掛けを要望。昨年8月には黄金、湯田川両地区の自治振興会が、市に変更申請を出すよう要望書を提出した。
市が、同山が1941(昭和16)年に国の名勝に指定された際の官報に「金峯山」と表記されているのを確認し、今年2月に国土地理院へ変更を申請した。国土地理院は地図の作成に当たり、地元自治体からの申請に基づいて山の名称などを表記している。