2019年(平成31年) 3月27日(水)付紙面より
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宇宙生物学「アストロバイオロジー」を体験する2泊3日の学習合宿「慶應アストロバイオロジーキャンプ」が鶴岡市の鶴岡メタボロームキャンパスレクチャーホールをメーン会場に開かれている。本県を含む15都府県の高校、高専、大学、大学院生33人が26日まで、科学進化実験実習や国内外で活躍する研究者の講演などを通して最先端の科学に触れる。
同キャンプは慶應義塾大先端生命科学研究所が主催。4年目の今回は「宇宙と地球における生命の起源および進化」をテーマに開催。
2日目の25日は研究者による講演が行われた。「ウイルスの起源を実験室で再現する」と題して講演した東京大大学院特任教授の寺坂尚紘さんは「ウイルスの幾何学的に美しい構造はどのようにできたのか」と興味を持ったのが研究のきっかけの一つと紹介し、「細菌のタンパク質にランダムに変異を入れウイルスのように進化させることに成功したことから、ウイルスの細胞脱出説を研究している」と話した。
愛知県の中部大工学部宇宙航空理工学科1年の山田かん奈さん(19)は「ウイルスなど見えないことを研究することは大変そうだが、自分たちに関わることだから楽しそうで興味を引かれる。今は宇宙について勉強しているが、広い視野を持って勉強したい」と話していた。