文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2019年(平成31年) 3月28日(木)付紙面より

ツイート

小中一貫教育とスポーツ振興

 酒田市総合教育会議の本年度第3回会合が26日、市役所で開かれ、「小中一貫教育の推進」と「スポーツ振興」の2テーマについて、丸山至市長と村上幸太郎教育長、市教育委員4人が意見を交わした。

 地方教育行政法に基づき、首長と教育委員会が連携を強めるため自由に意見交換する場で、同市では2015年5月から年3回ほど開いている。

 今回テーマとした「小中一貫教育」は、同市がより良い教育に向けてこれまでも継続的に取り組み、2020年度からスタートする市教育振興基本計画でも重点施策に盛り込む予定。小・中学校間では教え方の違いなどさまざまなギャップがあるといわれる中、市教委では▽教育課程や指導形態に系統性と連続性を持たせる▽小・中教職員間の連携・協働を通して指導力を高める―など5つの視点を柱に、19年度に中学校区単位にモデル校を設定し、20年度からは研究委嘱して本格的に取り組む方針。

 委員からは「何のための連携なのか、市教委が目的を定めるのでなく、各中学校区で検討を」「連携を円滑に進めるためのコーディネーターの配置や、中学教師が小学校で『乗り入れ授業』を行う際、中学側の人材支援が必要」「小中一体型の学校は9年間の連続した教育のメリットもあるが、人間関係が固定されるマイナス面にも配慮を」「研究期間だけでなく、永続的な体制を」などの意見が出た。

 一方、「スポーツの振興」について、市教委は19―29年度を計画期間とする市スポーツ推進計画を策定し、スポーツをしている人・していない人の二極化の是正や、子どもの体力低下の改善、体育施設の整備充実などに取り組む。

 委員からは「体育施設は市民が利用しやすいものを。『選択と集中』でなくする決断が重要」「公園を芝生にしたら、子どもや高齢者の利用が増え、芝の手入れも住民が行うようになった。異年齢の交流や地域コミュニティーの維持にもつながる」「生涯にわたり続ける意欲を養う場として、学校教育が重要」「スポ少は心と体の健全育成が目的。勝利至上主義を是正すべき」などの意見が出た。

 丸山市長は「小中一貫教育は教育振興基本計画にロードマップを載せ、研究だけでなく(実効性ある取り組みを)やるという市教委の意思を明確に示してほしい」、村上教育長は「小中一貫教育は教師や保護者、地域住民に丁寧な説明が必要。今後10年間のロードマップを示したい。スポーツはコミュニティーづくりとの関わりなどを踏まえ、小さくても身近な拠点づくりが重要になる」などと語った。

小中一貫教育などについて意見を交わした酒田市総合教育会議
小中一貫教育などについて意見を交わした酒田市総合教育会議



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field