2019年(平成31年) 3月31日(日)付紙面より
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鶴岡市は、温海地域の在来作物「焼畑あつみかぶ」について、地理的表示(GI)保護制度の登録申請を行った。申請は26日付で、国が28日に申請の事実を公示した。同市からの申請は今回が初めて。
焼畑あつみかぶは、焼き畑農法で200年以上栽培されている在来種のカブ。生産振興、ブランド力向上に向け、生産者や加工・販売、JA、市などは「焼畑あつみかぶブランド力向上対策協議会」(忠鉢孝喜会長)を設立し、優良種子の保存やオリジナルロゴマークの商標登録、生産技術向上のための講習会開催などの取り組みを進めている。
GI登録は同協議会が申請した。却下されなければ、今後、現地調査や学識経験者の意見聴取などが行われる。登録までには半年程度かかるとみられる。市は登録によって知名度向上、生産者の意欲の向上、農業所得の拡大につながるものと期待している。
県内では、県産清酒「山形」や「米沢牛」、「東根さくらんぼ」などがGI登録されている。