2019年(平成31年) 4月19日(金)付紙面より
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2020年の東京五輪・パラリンピックで鶴岡市がホストタウンになっているモルドバ共和国からアーチェリー競技の代表候補選手ら4人が16日、来鶴。約3週間の滞在期間で五輪に向けた施設の視察や事前合宿、市民交流イベントを行う。17日は、市小真木原総合体育館で歓迎セレモニーが開かれ、地元高校のアーチェリー部員らと選手団が交流した。
鶴岡ホストタウン推進委員会(委員長・皆川治市長)の事業の一環で、アレクサンドラ・ミルカ選手(25)、ダン・オラル選手(22)、チェザール・ブデチ選手(17)、ヘッドコーチのイリナ・チェカノヴァさんを招致。市民の交流や競技力向上を図り、東京オリパラに向けた機運を醸成する。
17日の歓迎セレモニーでは市内の5高校から30人のアーチェリー部員が参加。イリナさんが「有効な時間を過ごし、友情を深めることを楽しみに来た。多くの援助に感謝します」とあいさつ。モルドバ、鶴岡市のPR映像や、今回来日した選手の活躍を紹介した後、鶴岡南高校3年でアーチェリー部部長の澁谷香さん(17)が「皆さんから競技のことを学びたい。ぜひ鶴岡の食事や文化にも触れ、トレーニングを実りあるものにしていただければ」と歓迎の言葉を述べた。
その後は食卓を囲んで和やかに懇談。16年のヨーロッパ選手権で優勝し、同年のリオ五輪にも出場したアレクサンドラさんは「トレーニングを第一に、20年の事前合宿を見据えて鶴岡での生活に慣れたい。時間があれば五十川歌舞伎の隈取りを体験したい」と話した。
選手たちは市スポーツ研修所(同市陽光町)に宿泊しながら、小真木原多目的広場でのトレーニングなどに励む。期間中は、本市出身で日本代表入りを目指す中村美樹選手(鶴岡工業高出、ハードオフコーポレーション所属)も同会場で練習。「刺激を受けて、7月の国際大会に標準を合わせていきたい」と話した。
滞在期間中に予定されている一般参加可能なイベントは、▽「モルドバのワインを楽しむ会」(26日午後6時半から、東京第一ホテル鶴岡)▽「アーチェリー競技体験交流イベント」(28日午後1時から、小真木原多目的広場)―がある。