2019年(平成31年) 4月20日(土)付紙面より
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小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が18日、全国一斉に実施された。本県では、小学5年生と中学2年生を対象に探究型学習の成果などを把握するための「学力等調査」も同時に行われた。結果は、全国学力テストが7月下旬ごろ、県学力等調査が9月中にそれぞれ発表される。
全国学力テストは2007年度から原則として毎年、全国の全ての小・中学校を対象に実施している。問題は、小学校が国語と算数、中学校が国語と数学のほか、今回初めて英語も行われた。前回までは各教科で基礎学力を問うA問題と、活用力を問うB問題の2種があったが、今回は1種にまとめられた。初の英語では「聞くこと」「読むこと」「書くこと」「話すこと」の4技能を問う問題が出された。このうち「話すこと」は各生徒がマイク付きのヘッドホンを付け、パソコン画面で子どもたちがテレビを見ている絵と何をしているかを問う英語の文章などを見て、英語で説明し、録音する形で行われた。県教育庁義務教育課によると、今年の県内の参加者(山形大付属小・中は含まず)は、小学校が240校の8989人、中学校が98校の9390人。
一方、県学力等調査は本県独自に、教科の枠を超えた探究型学習の成果と生活・学習状況などを把握、分析するもの。2016年度から原則として県内の全小・中学校で実施し、17年からは全国学力テストに合わせて実施している。今回が4回目。県教育庁義務教育課によると、前回までは、全ての問題が複数の教科をまたぐ合科的なものだったが、解けなかった児童・生徒がどこでつまずいたか分かりにくかったことなどから、今回は新たに教科ごとの基礎的な問題も加えた。参加者(義務教育学校や特別支援学校を含む)は、小学校が242校の8914人、中学校が98校の9046人。
この日、酒田市立第六中学校(齋藤要一校長)で行われた全国学力テストには3年生121人が参加。午後にコンピューター室で行われた英語で生徒たちは、教師の指示に従ってパソコン画面の出題ソフトを起動させた後、マイク付きヘッドホンを装着し、少し緊張した表情でパソコン画面に向き合った。パソコンの数の関係から1学級ずつ、4回に分け4学級が実施した。