2019年(平成31年) 4月24日(水)付紙面より
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鶴岡市のあつみ温泉の旅館や観光協会、NPO、大手旅行会社が連携した「あつみ温泉せせらぎ夜桜・宵まつり」が22日、同温泉街で行われた。見頃となった夜桜のライトアップや、伝統芸能の屋外上演、3旅館貸し切りの湯巡りなど温泉街全体をイベント会場にして、約500人の旅行客をもてなした。
萬国屋、たちばなや、久遠の3旅館と、地元NPOの自然体験温海コーディネット、あつみ観光協会、クラブツーリズム(東京都、小山佳延社長)で実行委員会をつくり、地域を挙げたPR効果を期待して初開催したイベント。
山五十川歌舞伎や温海嶽熊野神社の獅子舞、念珠関辨天(べんてん)太鼓といった温海地域の伝統芸能、地元自治会女性部による花笠の上演・披露をはじめ、地元海産物や名物を販売する屋台、地酒の飲み比べやアル・ケッチァーノの奥田政行シェフ監修の料理提供、出羽三山の山伏練り歩き、スタジオセディック庄内オープンセットが協力した殺陣の披露などが企画され、温海のみならず、山形・鶴岡の観光の魅力に触れられる内容になった。
当日は午後3時からスタート。闇が深まると、幻想的に照らし出された夜桜や温海川のせせらぎが温泉街の風情を演出。全国各地から訪れた旅行客は、各種催しや湯巡りを楽しんだ。
実行委員会メンバーの一人、あつみ温泉たちばなやの佐藤鉄平専務取締役は「3旅館貸し切りはおそらく初の試み。踊りや地元住民の方との交流など積極的に楽しんでくれたようで、街全体の魅力PRに手応えを感じた」と話していた。