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荘内日報ニュース


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2019年(令和1年) 5月4日(土)付紙面より

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終活の在り方や介護考える

 いわゆる「終活」(しゅうかつ、自分の葬儀や墓、遺言、相続などの準備)や介護をテーマにした公開ミーティングが2日、酒田市地域福祉センターで開かれ、地元の各分野の専門家による講話などを通じ、生前整理や成年後見、墓の管理などについて学んだ。

 少子高齢化の進展によって高齢者のみの世帯が増える中、周囲に迷惑を掛けずに最期を迎えたいと終活に関心を持つ人や、離れて暮らす親の介護、財産や墓の管理などに不安を抱える人が増えている。今回のミーティングはそうした時流を踏まえ、酒田市社会福祉協議会(阿部直善会長)が、帰省者も参加しやすいように、大型連休に合わせて開いた。スタッフを含め約20人が参加した。

 初めにトークセッションとして、「JA庄内みどり葬祭センター」終活カウンセラーの齋藤勝さん、「住環境支援サービス庄内」(酒田市広野)代表で遺品整理士の齋藤儀久さん、成年後見に関する相談などを行っている行政書士の会「NPO法人ライフサポート庄内」(庄内町)の石井範子さん、須田利博さんの3職種の4人が各業務の概要や留意点を講話した。

 このうち齋藤勝さんは「いわゆる家族葬は、規模は小さいが、香典の収入がなく、出費だけになるので注意」「墓のお骨を移動する場合は各市町村の改葬許可書が必要になる」「葬儀は死者と生者との新しい関係を築き、感情を整理していくなど、多面的な意義がある。遺族が『自分たちで送った』と実感してもらうことが大切」と、葬儀の意義などを語った。

 齋藤儀久さんは、自ら取り組む環境整理事業について「生前整理と、福祉機器の導入時などより暮らしやすい生活空間をつくる福祉環境整理、遺品整理の3種があり、つながっている」と説明。その上で80代の女性が体力の衰えを感じ生前整理した際、「物の整理をしながら人生を振り返り、気持ちの整理がついた」という感想を紹介。「人と物を大切に、未来につながる手伝いをする」と仕事で大切にしている理念を語った。

 また、石井さんは成年後見制度について「認知症などで既に判断能力がない人に適用される法定後見と、本人の判断能力が衰える前に契約しておく任意後見の2種がある」と説明。認知症の夫を抱えた妻が「自分に何かあったら夫はどうなるか心配」と任意後見の契約を結んだ事例などを紹介し、「任意後見は、元気なうちにサポートできる。一人で悩まずに相談を」と呼び掛けた。

 質疑応答では参加者から「墓の維持が難しくなり、墓じまいしたいが、手続きは?」「家族財団(家族信託)とは?」など質問が出て、各講師が説明。その後、参加者と講師が個別に相談した。

地元の専門家たちが終活の在り方などを講話したトークセッション
地元の専門家たちが終活の在り方などを講話したトークセッション


2019年(令和1年) 5月4日(土)付紙面より

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月山ダム 毎秒70トン 大迫力の自然放流

 鶴岡市上名川の月山ダムで、融雪期限定の「自然放流」が続いている。毎秒数十トンという迫力ある放流が観光客を楽しませている。6日(日)までの連休中は楽しめそうだ。

 雪解け水によりダム湖の貯水位が堤体頂部にあるクレストゲートまで達することで毎年この時期、自然と発生する。今年は4月26日からスタート。雪解けが遅く、例年より2週間ほどずれ込んだ。

 青空が広がった2日午後は、越流部にある2門のクレストゲートから毎秒70トン余りという水量がごう音とともに越流。ダム直下まで近づける自然放流見学会に参加した観光客らを楽しませた。小泉優月君(8)=蔵王一小3年=は「初めて来た。大きさにびっくり。ダムの放流は冷たかった」と話していた。

 月山ダム管理所では、先の天皇の「御在位30年記念」としてお召し列車の車体の色を基調とした限定の月山ダムカードも5月31日(金)まで配布中。このほか、連休期間や酒田まつり(5月19―21日)、鶴岡天神祭・タキタロウまつり(同月25―26日)には、日没後から午後9時ごろまでの堤体ライトアップも実施。8日(水)の夜は世界赤十字デーに合わせてレッドライトアップとなる。

 問い合わせは月山ダム管理所=電0235(54)6711=へ。

迫力ある自然放流が楽しめる。ダム周辺にある公園ではオオヤマザクラも見頃=2日午後
迫力ある自然放流が楽しめる。ダム周辺にある公園ではオオヤマザクラも見頃=2日午後



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