2019年(令和1年) 5月8日(水)付紙面より
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遊佐町吹浦の鳥海山大物忌神社吹浦口之宮例大祭(通称・吹浦祭り)が5日、境内や参道でにぎやかに繰り広げられた。五穀豊穣(ほうじょう)などを願い、華麗な舞い姿で知られる花笠舞が奉納上演され、詰め掛けた大勢の祭り客を魅了した。
鎌倉時代から続く伝統の祭り。深紅の造花で飾った花笠で舞う花笠舞などの吹浦田楽は、県無形民俗文化財に指定されている。この日は神事が行われた後、地区民や小中学生らによるみこし渡御が地区内を練り歩き。3年前に復活した「船神輿(みこし)」は、地区民に交じってインドネシアからの漁業研修・実習生も一緒に担いだ。
行列が同宮に戻ると、獅子舞、巫女(みこ)舞に続き深紅の花笠をかぶった8人の舞い手は2カ所の特設舞台で手にしたササラを打ち鳴らしながら華麗かつ力強く舞を披露。舞が終わって花笠が四方に投げ入れられると、見物客は競って奪い合い、あっという間になくなっていた。
2019年(令和1年) 5月8日(水)付紙面より
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鶴岡市神明町の伊勢両宮(辻省三宮司)で5日、五穀豊穣(ほうじょう)や地域の発展を願う伊勢代参講社大祭が行われた。令和元年最初の祭典に大勢の講員が参集し、敬神の念を深めた。
伊勢両宮は三重県伊勢市の伊勢神宮が本宮で、本殿は天照皇(あまてらすすめ)大御神を祭る内宮と豊受姫(とようけひめ)大御神を祭る外宮に分かれる県内唯一の両宮の神社。伊勢両宮講社大祭は戦後に休講した時期もあったが、講員800人余で1958(昭和33)年に復活し、今年で62回目。
大祭には庄内一円から約160人の講員が参列。本殿で祝詞奏上や女子小学生による倭(やまと)舞など神事が行われた。続いて境内で全国でも珍しい男性による巫舞(みこまい)と、獅子舞が奉納披露された。講員たちは伊勢神楽を楽しみながら五穀豊穣や豊漁、地域の発展などを願っていた。