2019年(令和1年) 5月22日(水)付紙面より
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県立加茂水産高校(石澤惣栄校長、生徒109人)の海洋技術科航海系2年生の男子9人を乗せた「鳥海丸」の総合実習航海出港式が20日、酒田港で行われた。7月下旬まで約2カ月間にわたって、北太平洋や日本海でイカ資源調査、サンマの流し網漁などに取り組む。
出港式では初めに蛸井朗教頭が「各自の目的が一つでも達成できるよう、チームワークを大切に。一回りも二回りも大きくなって帰ってきて」とあいさつ。来賓あいさつに続いて在校生代表が「海の広さと困難に立ち向かい、思いやりの心を学んで」と激励した。
実習生団長の佐藤想来さん(18)は「漁労実習や座学をしっかり学び、60日間を有意義な航海にしたい」と決意。
会場に夫婦で駆け付けた40代の保護者女性は「不安ももちろんあるが、たくましく成長して帰ってきてくれると大いに期待」と話していた。
しかし、この日は沖合の暴風警報のため、出港は21日午後に延期された。このため、実習生は、保護者らと一時の別れの言葉を交わしていた。