2019年(令和1年) 5月25日(土)付紙面より
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酒田市の鳥海八幡中学校(田中学校長)で23日、車椅子介助の講習会が開かれ、1年生74人が車椅子の構造や操作方法を学んだ。生徒たちは来月2日に予定されている地区運動会の際、会場を訪れるお年寄りたちを介助する。
生徒たちの社会参加を促そうと、旧鳥海中時代の1997年から続く恒例の講習会。同市本楯の老人保健施設「うらら」、同校近くの特別養護老人ホーム「幸楽荘」のスタッフら4人が指導に当たったほか、使用した車椅子は、福祉用品販売・レンタルなどの「福祉用品やまがた」(酒田市亀ケ崎四丁目)が用意した。
講習会は同校体育館で行われ、「うらら」理学療法士の矢島慎也さんが車椅子の構造や操作法、持ち上げ方などを解説し、「乗っている人に不快な思いをさせないよう、細心の注意を払って」「動かす時は必ず声掛けを」と述べた。
引き続き校内で車椅子操作の実地練習。生徒たちは交代で押したり、階段では4人がかりで持ち上げるなど扱い方のこつを学んだ。参加者の一人、佐藤瑠俐さん(13)は「車椅子の操作は初めてで、思っていた以上に大変だった。学んだことを地区運動会での介助に生かしたい」と話した。