2019年(令和1年) 6月9日(日)付紙面より
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酒田市内で受け継がれている獅子舞の伝承とその活用による地域活性化を目的に活動を展開している酒田市の酒田獅子舞振興会(吉村栄吉会長)は9日(日)、同市の離島・飛島で「第1回飛島フェスティバル」を開催する。振興会による獅子舞披露のほか、衣料品などの出張販売、写真展、合唱といった多彩なイベントで、飛島を盛り上げる。
同振興会は2011年に発足。主として児童・生徒を対象にした実地指導による後継者育成、伝統芸能を活用した地域の振興と活性化を図っている。今回のフェスティバルは飛島の発展・活性化、島民の多幸を祈念しようと初めて企画した。
当日は勝浦緑地公園で午前11時から。開会行事に続き、振興会メンバーが「酒田獅子二頭舞」を披露。同市中町二丁目のマリーン5清水屋(成澤五一社長)が衣料品などを出張販売するほか、同市出身のシャンソン歌手・故岸洋子さん(1934―92年)の楽曲を歌い継ぐ「岸洋子を歌いつぐ会」(櫻田常夫会長)のリードで、来場者が「夜明けのうた」などを合唱する。
会場には歴代の定期旅客船、漁の様子、島の風景といった写真をパネルにして展示する。雨天時は飛島中学校体育館。今回のイベントを中心となって企画した同振興会の阿部昇幹事長は「飛島は酒田市、山形県の宝」と述べ、「島全体の環境保全に努めながら、来年以降も同様のイベントを展開したい」と話した。イベントに関する問い合わせは阿部幹事長=電090(8783)6605=へ。