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2019年(令和1年) 6月19日(水)付紙面より

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税負担など公益大生と対話

 自民党の「財政構造のあり方検討小委員会」(委員長・小渕優子元経済産業大臣)の衆院議員5人が17日、酒田市の東北公益文科大を訪れ、「財政に関する大学キャラバン」と題して、小渕委員長(45)=群馬5区=らと学生14人が国の財政をどう考えるか、どうするかなど結論を求めず自由なディスカッションを繰り広げた。

 5月の慶應義塾大、今月12日の九州大に続く3校目の大学生との対話・議論の場。地域性と公益を学んでいる大学ということで公益大に白羽の矢が立った。小渕委員長は、昭和から平成への改元の際、額を掲げた「平成おじさん」こと故小渕恵三元首相(当時・内閣官房長官)の娘として有名だ。
 経済産業大臣を歴任したことなどその人となり、プロフィルが事前に伝えられていたが、当の学生たちはぴんときていなかった様子。平成に入って8、9年たって生まれた学生がほとんどで、世代間ギャップもあった。

 しかし、今を生きる若者として日本の行く末に不透明感、不安はみんなが感じており、その観点から議論は活発化した。「おじいさん、おばあさん世代の方がお金もあるし、これまでためていた預金も多い」という考えから、「高齢者の税負担を重くし、収入がない若者は活動しやすく、税金をより低く」という意見まで飛び出した。過激な意見に思えたが裏を返せば、少子高齢化が進む中での危機感の表れだった。

 小渕委員長は「(学生たちは)自分たちがまだ税負担していない分、自由に意見も言うし、それを聞くことができた。税負担を増やした場合、何に使われるかをきっちり明示することの大切さをあらためて感じた」と成果を話した。

 桜井廉さん(22)=大学院1年、鶴岡市出身=は「消費税が8%でなく、本来は35%必要と説明された時はぞっとした。財政問題を自分のこととしてあらためて認識した」、今井祐輝さん(21)=3年、金山町出身=は「実際に国を動かしている議員の説明をリアルに感じた」と振り返った。

 学生を指導している三木潤一教授(54)は「日本の将来、自分たちの将来が必ずしも明るくないことも分かっている世代。ただ授業で財政のことを説明しても、反応が薄いこともあった。この議論で社会人になってからの税負担を身近に感じてくれるだろう」と語っていた。

 なお、小渕委員長らは早朝羽田を立ち、午前7時55分庄内空港着。学生との意見交換、大学関係者との懇談を終え、午後0時50分発の便で帰京、庄内滞在はわずか5時間だった。同行したのは木原誠二(49)=東京20区、古川禎久(53)=宮崎3区、笹川博義(52)=群馬3区、武井俊輔(44)=宮崎1区=の4議員。

学生の意見に耳を傾ける小渕委員長
学生の意見に耳を傾ける小渕委員長



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