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荘内日報ニュース


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2019年(令和1年) 6月22日(土)付紙面より

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被災地徐々に日常へ

 新潟県境近くの庄内沖を震源とした地震で、県内では観測史上最大の震度6弱を観測した鶴岡市で21日、臨時休校が続いていたあつみ小学校と温海中学校で3日ぶりに授業が再開され、市内の全小中学校に子どもたちの元気な声が戻った。被害の大きかった同市の温海地域では20日夕、雨による土砂災害を警戒して自主避難を続けていた市営住宅の住民たちも全員が自宅に戻り、市内の避難者はいなくなり、被災地では徐々にではあるものの、日常を取り戻しつつあり、再生への歩みを始めている。同市は22日から、屋根瓦など地震による災害廃棄物の処理に向けた仮置き場運用を被害の大きい被災地で始める。

 鶴岡市災害対策本部によると、20日午後6時現在の地震によるけが人は15人に上った。小中学校の授業再開で新たに中学生や教職員のけがが判明したほか、消防団員が活動中にけがをしていたことが分かった。

 温海地域や由良など海岸部での建物の応急危険度判定も進み、20日午後5時現在、調査世帯321のうち、「危険(赤)」とされたのが小岩川25、大岩川5、鍋倉と由良が2など計35、「要注意(黄)」が計46だった。

 また、屋根瓦損壊でブルーシート対応が必要としていた98世帯のうち、20日午後までに半分の47世帯で応急措置が完了。同市によると、希望する全世帯への対応にはあと2、3日かかるという。山形地方気象台によると、22―23日の庄内地方は降雨が見込まれている。

 地震で発生した災害廃棄物の仮置き場は、被害の大きい温海地域の沿岸部に3カ所、それ以外の温海地域と鶴岡地域に各1カ所の計5カ所の運用を予定。通常のごみステーションでは収集しない破損した屋根瓦や倒壊した塀のコンクリート殻などを受け入れる。仮置き場までは市民に搬入してもらい、その後は市が国の補助金を活用し処理する。今回の地震に関わり、市外などからボランティアを受け入れる「災害ボランティアセンター」は設置しない方針。

 同市の鶴岡カトリック教会天主堂や旧風間家住宅丙申堂、旧鶴岡警察署庁舎、酒田市の旧鐙屋など国指定文化財で亀裂などが確認され、7月3、4の両日に文化庁の文化財調査官が被害状況を調べる予定。

元気な「おはようございます」とともにスクールバスから降りる児童たち=21日午前8時ごろ、あつみ小
元気な「おはようございます」とともにスクールバスから降りる児童たち=21日午前8時ごろ、あつみ小



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