2019年(令和1年) 6月23日(日)付紙面より
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海水浴客でにぎわう鶴岡市湯野浜地区で、長年問題となっていたごみステーション周辺への不法投棄が花植えで改善している。地元の町内会が2017年から独自で取り組んでおり、2年連続でごみは「ほぼゼロ」の状況という。関係者は「環境美化の訴えが効いているのかも」と驚いている。
市の緑化事業の助成を受けて、湯野浜2町内会(阿部正夫会長)が実施している。
同町内会では、海水浴シーズン中、湯野浜小やコンビニエンスストアを中心に、ごみステーション周辺への不法投棄に悩まされてきた。分別されないごみは回収されず、周辺住民から苦情が寄せられていたという。
ごみステーションの塗装や造りを手の込んだものにしたり、ごみステーション周辺を「井戸端会議場所」として住民が常駐してみたりと工夫してきたが改善せず。そんな中妙案として取り組んだ花植えが大きな効果を生んだ。
今年は8つあるごみステーションに設置。計24個のプランターへの花植え作業に22日、住民7人が取り組んだ。ベゴニアやマリーゴールドなど秋まで楽しめるという花の苗をプランターに植栽。阿部会長は「花が良心に訴え、きれいな場所に不法投棄しては良くない、と思ってくれているのだろう。もちろん今後も続けていきたい」と話した。