2019年(令和1年) 6月26日(水)付紙面より
ツイート
県警察大学生サイバーパトローラーの委嘱状交付式が24日、鶴岡工業高等専門学校で行われた。県警が、サイバー犯罪被害防止に向け、インターネットに詳しい若者の力を借りたいとの趣旨で行っているもので、サイバー空間をパトロールし不審な動きを警察に通報するのが主な活動。
この日は委嘱を受けた16人中、授業、就職活動などで欠席した5人を除いた11人が県警の四釜明生活安全部長から委嘱状を交付された。
今年度は県内の計7校から32人の大学生(男性21人、女性11人)が委嘱されたが、鶴岡高専生が5割を占めた。昨年度は4人だっただけに4倍増。「学校側の理解、協力もあるが、学問の専門性が非常に生きた。今年もよろしくお願いしたい」と四釜部長。偽物商品や著作権のあるものへの不法・違法アップロード、児童を食い物にして性犯罪に巻き込もうとするものへの告発などに期待を寄せた。
これを受けて高専6年生に当たる佐藤和史さん(20)=生産システム工学専攻電気電子情報コース1年=は「SNSからマルチ商法に導かれるケースがあると聞いている。一般市民の方が巻き込まれないように警察に連絡、協力したい」と話した。こうした活動を通じて県警に採用されるケースもあり、警察のサイバー人材確保に役立っているという。