2019年(令和1年) 7月4日(木)付紙面より
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庄内地方全18酒蔵の約130の銘酒を試飲できる「庄内酒まつり2019」が6日(土)、鶴岡市のJR鶴岡駅前にあるJA全農山形鶴岡倉庫などで開かれる。今回は、先月の地震によって被害を受けた酒蔵を支援しようと、「地酒を飲んで応援しよう!がんばろう庄内!」をキャッチフレーズに、各種応援プログラムを組んだ。
酒蔵や酒販、JAなどの関係者で組織した実行委員会がオール庄内の酒蔵参加による大イベントとして企画。レベルが高く全国的に高い評価を得ている庄内の酒を地元の食文化とともにアピールする。2014年の山形デスティネーションキャンペーンに合わせて始まり6回目を迎える。
先月の地震では、同市大山地区の4酒蔵をはじめ、商品の破損など大きな被害があった。市によると、市内の酒蔵での酒瓶に関する被害総額は約2520万円(一升瓶換算1万2600本分)とみられている。
酒蔵支援では、会場に見舞金箱を設置し100円以上の寄付者に「がんばろう庄内ステッカー」と「庄内18酒蔵地酒名鑑」をプレゼント。新たに製作した「庄内酒まつり がんばろう庄内Tシャツ」の販売収益金、一升瓶のふた(王冠)リメーク、庄内酒まつりオリジナルグラス作りのワークショップ参加費の全額を、募金とともに県酒造組合に寄付し、被災した酒蔵を応援する。オリジナルのTシャツや酒升、手拭い、ストラップ、缶バッジの売上金の一部も同組合に寄付することにしている。
庄内酒まつりは、庄内の酒を目当てにした県内外の日本酒ファンから注目を集め、県外からのリピーターも多く、毎年5000人ほどの来場者がある。開催時間は午前11時―午後6時。チケットは前売り券2000円(当日2500円)で、鶴岡市役所などで取り扱っている。
問い合わせは実行委事務局の市食文化創造都市推進課=電0235(25)2111、内線528、540=へ。
2019年(令和1年) 7月4日(木)付紙面より
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高校生の地元就職促進の一環として、地元企業を学校に招致して学生と交流を図るハローワーク鶴岡(菊地喜好所長)の「学内企業交流会」が2日、羽黒高校で開催された。
同校にはこの日、各社のブースが設けられ地元企業・団体31社(自衛隊山形地方協力本部を含む)の担当者が、集まった3年生90人に企業説明を行った。
丸善食品工業(本社・東京)は今春入社したばかりの五十嵐陵さん(18)が1学年下の後輩たちに説明。鶴岡工場でスープ製造に携わっており「優しい先輩が多くフレンドリーな職場だとアピールした」。また、地震被害から営業再開したばかりのあつみ温泉・萬国屋は大滝春一総支配人が出席。「地震前に既に日程が決まっていた会。サービス、接客業に興味がある生徒さんが欲しい。上山の“古窯”と経営母体が同じになり、企業の態勢として従来以上に堅固になったことを話した」。鶴岡市の佐藤工業・佐藤誠社長は「地元で就職するのに見合った企業であることをPRした」という。
同校は昨年15社、参加生徒47人だったが、今年は倍増の参加。菊地所長は「高校への出前説明会は内陸に比べ庄内の方が熱心。今日も盛会だった」とホッとした表情だった。
今後は鶴岡東(4日)、庄内農業、鶴岡南山添校(ともに11日)、鶴岡中央(16日)で同様の交流会が行われる。