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荘内日報ニュース


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2019年(令和1年) 7月5日(金)付紙面より

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地震被害の大山酒蔵応援

 県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部(部長・遠藤直人小野川温泉登府屋旅館社長)は、6月18日夜の地震で被害を受けた鶴岡市大山地区の4酒蔵を応援しようと、日本酒応援消費キャンペーンを企画した。県内の温泉旅館の協力で、瓶が汚れるなど出荷困難になった商品を積極的に扱ってもらう。3日、同市大山の出羽商工会本所で記者会見して発表した。

 大山地区の酒蔵は、商品をはじめ施設が被災。被害規模はそれぞれだが、出荷待ちの商品がケースごと倒壊するなどし、ふたの変形や、ラベルの汚れ、瓶の混交で中身の判別が付かなくなったなど一般流通には向かないものが多く発生。中でも加藤嘉八郎酒造は年間生産高の約2%に当たる1万本以上が何らかのダメージを受けたという。

 記者会見では、遠藤部長が「これまで扱ってこなかった約20旅館を含め、県内全4地方計52旅館でキャンペーンを展開。風評被害がある中で正しい鶴岡の被災状況を周知するとともに、宿泊の方々にとっても応援の機会づくりになれば」と趣旨説明。同席した酒蔵経営者らが大山地区の渡會本店、冨士酒造、加藤嘉八郎酒造、羽根田酒造の被災状況を説明し、「多くの方に飲んでもらい、元気にやっているという様子が伝われば」「新たな縁に感謝」などと期待を寄せた。

 市内の温泉旅館で唯一休業期間のあったあつみ温泉の現状についても紹介。内装被害のあった、かしわや旅館の齋藤武大社長は7月1日から全旅館が営業を再開したことを踏まえ、「元気な庄内、新潟・山形のPRを一緒にやっていきたい」と話した。

 キャンペーンは順次開始し、期間は特に設けていない。問い合わせは同組合事務所=電023(622)4891=へ。

キャンペーンをPRする旅館、酒蔵の関係者。大山地区の酒蔵救済に県内有志の旅館で取り組む
キャンペーンをPRする旅館、酒蔵の関係者。大山地区の酒蔵救済に県内有志の旅館で取り組む


2019年(令和1年) 7月5日(金)付紙面より

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酒田の魅力発信商店街を元気に

 10月にスタートする観光誘客事業「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(DC)」に向けて、酒田市中心部を楽しい「うわさ」で埋め尽くす「酒田のうわさプロジェクト」に、同市の浜田小学校(渡邉幸二校長)の5年生が参画。児童たちから同プロジェクトに理解を深めてもらおうと、酒田南高校(中原浩子校長)の観光・地域創生専攻1年生9人らが3日、浜田小を訪問し、「うわさ」に関する授業を繰り広げた。

 青森県八戸市在住のアーティスト、山本耕一郎さん(50)が全国の学生・生徒らと共に展開している「うわさプロジェクト」は、普段の生活の中では知り得ない楽しい「うわさ」を、人と人、人と店、人と街をつなぐコミュニケーションツールとして活用、魅力を発信するとともに、街中ににぎわいを創出するもの。

 酒田では、市と酒田商工会議所、酒田南高、東北公益文科大「酒田おもてなし隊」が山本さんの指導を受けながら推進しており、今年5月20日の酒田まつりでは、祭り会場に専用の屋台を出し、ユニークな「うわさ」が掲載された青色のバッジ「うわさバッジ」を道行く祭り客に無料配布。また、外航クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が酒田港に寄港した先月23日に合わせ、中通り・中町中和会両商店街の協力で、「Don,t miss out! Tasty Tapioca Drink(タピオカがうまいらしいぞ)」「Shaved Sweet Potato Ice(おすすめはサツマイモのかき氷らしいよ)」など、英語に翻訳した「うわさ」を店頭に掲示した。

 児童と生徒が協力し地域課題を探り、自分たちでできることを見つけ出してもらおうと今回、浜田小がプロジェクトに参画。この日は最初、小田文斗酒田南高教諭が5年生38人に対してプロジェクトの概要を説明、「目的は商店街を元気づけることと、庄内の魅力を広く発信すること。皆さん一人一人から魅力の発信者になってもらいたい」などと述べた。「妹に甘えることがあるらしい」「笑点が好きすぎて、ご飯と重なると怒るらしいぞ」「(カードゲームの)遊戯王にはまりすぎて、デュアルマスターズのカードを売ったらしい」など、児童が自らの「うわさ」を漫画の「ふき出し」状の専用用紙に書き出した後、児童と生徒は7つの班に分かれ、同市の大通り商店街加盟各店の「うわさ」を拾い集めるための方策を一緒に考えた。

 8日(月)には班単位で、ピックアップした店舗を実際に訪問、店主から話を聞いて「うわさ」を収集。新潟・庄内DCに合わせて同商店街に張り出すことにしている。

酒田南高のお姉さんたちと共に、うわさプロジェクトについて学ぶ児童たち
酒田南高のお姉さんたちと共に、うわさプロジェクトについて学ぶ児童たち



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