2019年(令和1年) 7月6日(土)付紙面より
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鶴岡市の県立加茂水産高校(石澤惣栄校長、生徒109人)恒例の「創立記念カッターレース大会」が5日、加茂港で行われた。生徒たちが息を合わせてオールをこぎ、海上の熱戦を繰り広げた。
同校の創立記念日(7月5日)に合わせて、荒天で中止となった昨年を除き毎年行われている伝統行事。全長約9メートル、幅約2・5メートルのカッターボートに、こぎ手12人と艇長、艇指揮が1人ずつの計14人が乗り込み、折り返しありの計600メートルのコースでタイムを競う。今年は1―3年生の各クラスでチームを編成。教職員と同窓生らでつくるチームも加わえ、計7チームが出場した。晴天の下、スタートの号砲とともに各艇のこぎ手たちが艇指揮の掛け声に合わせてチームワークを発揮。息を合わせて力強くオールをこいだ。
1カ月以上練習に取り組んできた海洋資源科1年の渡邊佳穂さん(15)は、こぎ手を担当。「練習よりもみんなで息を合わせられた」と息を弾ませながら話した。
2019年(令和1年) 7月6日(土)付紙面より
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車いすバスケットボール体験教室が4日、鶴岡市立朝日中(土井浩貴校長、生徒88人)で行われた。人権啓発活動の一環として、法務省から鶴岡市が委託を受けた。「心のバリアフリー」を目的に健常者、障害者の共生を図る意識を育てようというもの。
この日は仙台市のクラブチーム「宮城MAX」から岩佐義明前監督(61)と男子・菅原志朗選手(41)、女子の日本代表・萩野真世選手(26)の3人が訪れた。
パラリンピック出場レベルの技術が高い選手に会うのは初めてという生徒ばかりだっただけに、最初は緊張気味だったが、シュート練習、ミニゲームなどを指導され、体験していくうちに、歓声が大きくなった。車いす同士が激しくぶつかり合うのは当たり前であることに驚いていた。
岩佐氏は現在、パラリンピック女子日本代表監督を務めている。来年の東京開催に「強敵ばかりだが、メダル獲得に向け頑張りたい」と語り、海外遠征には電気釜を持参し「試合前、ご飯を炊いて、おにぎりを頬張る。それが選手たちのエネルギー源」などエピソードも披露。萩野選手は「世界の人といろいろ出会いがあり交流できる。生活の幅が広がった」と話した。
B2リーグ山形ワイヴァンズのユースチームに所属する小野寺礼君(2年)は将来プロ選手になるのが夢。車いすバスケは初めてだったが「腕だけでシュートを打つのは難しかった。2人の選手ともアスリートとしての意識が高かった。見習いたい」と新鮮な体験だったことを話していた。