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2019年(令和1年) 7月7日(日)付紙面より

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酒田港の高砂埠頭 コンテナクレーン1号機運用始まる

 県が酒田市の酒田港国際ターミナル機能強化の一環で進めていた高砂埠頭(ふとう)1号コンテナクレーンの更新工事が完了し5日、運用が始まった。積載コンテナ1000個級(20フィート換算)の船に対応できる。

 国際ターミナルは近年、花王酒田工場の紙おむつ輸出を中心にコンテナ取扱量が急増。これを受け県は2015年度から国土交通省と連携し、コンテナヤードの拡張や補強、岸壁延伸、埠頭用地の造成など機能強化に取り組んでいる。

 コンテナクレーンの更新はその一環。東西に並ぶ2基のうち、西側の2号機(13年度設置)の荷役能力は積載コンテナ1000個級の船に対応できるが、東側の1号機(00年度設置)は350個級だった。年々大型化する船舶への対応が難しくなってきた上、老朽化も進んできたため、県が17年度から3カ年事業で総事業費(製作、運搬、設置を含む)約8億7000万円を掛け更新した。

 新1号機は、つり上げ荷重が47・6トン(旧1号機42・6トン)、コンテナを揚げることができる最大の高さが25・8メートル(同19メートル)、岸壁から沖方向に動かせる最大幅は38・8メートル(同31メートル)、コンテナを積み下ろしできる列数と段数は1000個級の船で標準的な13列×4段(同9列×3段)と、2号機とほぼ同じ能力。今月1日から運用できる体制が整っていた。

 この日、新1号機で初荷役を行った船は、南星海運と高麗海運(ともに韓国)が協調運航する「スター・スキッパー」(9520総トン、積載能力962個)。コンテナ57個を降ろし、153個を積み込んだ。県港湾事務所によると、積み荷の大半は花王酒田工場の紙おむつという。

 同事務所によると、旧1号機では週3便のコンテナ船(船の種類は6隻)のうち対応できたのは2隻で、しかも酒田での荷役がしやすいように、直前の寄港地でコンテナの積み方を変える作業も必要だった。

 高砂埠頭の機能強化ではこのほか、国交省が岸壁を150メートル延伸し、県が隣接の埠頭用地を埋め立てる作業も行っており、来夏ごろまでは両事業が完了し、コンテナ1000個級の船が2隻同時接岸できるようになる。

 同事務所の担当者は「現在もコンテナ700個級と1000個級の2隻同時接岸の能力はあるが、寄港頻度の関係もあり、2隻同時接岸はまだ実現していない。今後はそうした光景も見られるかも」としている。
     

運用が始まった酒田港高砂埠頭のコンテナクレーン1号機(手前)=5日午前10時すぎ
運用が始まった酒田港高砂埠頭のコンテナクレーン1号機(手前)=5日午前10時すぎ


2019年(令和1年) 7月7日(日)付紙面より

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被災酒蔵盛り上げへ

 庄内地方全18酒蔵の約130の銘酒を試飲できる「庄内酒まつり2019」が6日、鶴岡市のJR鶴岡駅前にあるJA全農山形鶴岡倉庫などで開かれた。6回目の今年は、先月の地震によって被害を受けた酒蔵を支援しようと、「地酒を飲んで応援しよう!がんばろう庄内!」をキャッチフレーズに、各種応援プログラムが組まれ、県内外の日本酒ファンが庄内の地酒を大いに楽しみ、酒蔵支援を盛り上げた。

 午前11時の開場前に長い行列ができる盛況ぶりで、昼前には各酒蔵のブース前には人だかりができた。来場者たちは酒販スタッフとの酒談議を楽しみながら、飲み比べを満喫していた。金沢市の辻有希大さん(29)、千明さん(34)夫妻は「大山地区にある蔵元のファンで訪れたが、地震被害に遭ったのはこちらに来てから知った。いろいろ買い求めて応援したい」と話していた。

 会場では見舞金箱を設置し100円以上の寄付者に「がんばろう庄内ステッカー」と「庄内18酒蔵地酒名鑑」のプレゼントなども繰り広げられ、大勢の来場者の温かい応援の輪が広がっていた。

各酒蔵のブース前の人だかり
各酒蔵のブース前の人だかり



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