2019年(令和1年) 7月10日(水)付紙面より
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鶴岡の7月盆に食べられる茶豆(枝豆)の超極早生品種「つるおかぼんちゃ」の収穫が7日から同市内の枝豆産地で始まった。例年より5日、昨年より1週間ほど早い。生産者グループは「5月の高温と乾燥などの影響を受け収量は少なめだが、収穫前に好天が続き、うま味と甘味は十分」と話している。収穫は今月18日ごろまで行われ、続いてだだちゃ豆の早生品種の小真木や早生甘露の収穫が始まる。
つるおかぼんちゃは、元山形大農学部客員教授の赤澤經也さんが庄内の在来品種「極早生だだちゃ」を品種改良し育種したもので、2013年3月に品種登録された。この時期の枝豆としては甘味が強く、良食味と独特の香りが特長。鶴岡市内では13年から栽培が本格化した。
同市布目の庄内観光物産館ふるさと本舗と契約栽培している「ふるさと本舗直売グループ」(佐藤蘭子代表)では、農家5軒がつるおかぼんちゃを計約70アールで栽培。このうち同市寺田の枝豆農家の石塚寛一さん(44)方では今年から関東エリアにも出荷予定で、7日に初収穫、初出荷した。石塚さんは今シーズンの枝豆の生育状況について、「4月下旬から5月の高温と乾燥、6月の長雨の影響を受け、早生種は全般的に収穫期が早まり、収量が減りそうだ」と話していた。
つるおかぼんちゃは庄内観光物産館で販売。380グラム入り800円。問い合わせは同物産館=電0235(25)5111=へ。