2019年(令和1年) 7月12日(金)付紙面より
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月山地域の「ジオパーク」認定を目指して活動してきた月山ジオパーク推進協議会(会長・皆川治鶴岡市長)が名称変更して規模縮小、出直しを図ることが10日決まった。この日、鶴岡市手向地区地域活動センターで行われた本年度総会で決まったもので、新しい名称は「月山フォーラム」となった。今後月山エリアの活性化に向けた課題に連携して取り組む。
同協議会は2015(平成27)年に設立された。ジオパークとは「地質遺産」の意味。東西で全く異なる山の姿を持つ月山について地理・文化面でそれぞれ結び付きがある5市町村(鶴岡市、庄内町、西川町、大蔵村、戸沢村)が連携して結成。翌16年、日本ジオパークネットワーク新規認定審査に挑んだが、認定は見送りとなった。
フォッサマグナを抱える「糸魚川ユネスコ世界ジオパーク」などと比べると環境的に地味で今後の見通しを含め、認定は難しいと判断した。
今年2月、関係45団体には、既に方針変更の見解を伝えていたため総会で混乱はなかったが、今後の活動を不安視する声が上がった。庄内町の関係者からは「例えば秋田県にかほ市(鳥海山・飛島ジオパーク)には熱心度などで遠く及ばなかった。ただせっかくここまで来たのだから、しっかりした計画で活動を続けてほしい」、西川町の月山志津温泉・志田昭宏旅館組合長は「地元の学校関係者ら、本当に一生懸命運動をしてくれた。残念でならない。今後の月山をめぐっての広域連携は何を軸にするのか」と懸念した。
さらに出席者からは「予算を見る限り、今年で活動終了に見える」と規模縮小を心配する発言もあった。これらを受けて総会議長を務めた皆川鶴岡市長は「名称が変わっても情報を収集して、適切な判断をする。ジオパーク構想に情熱を失ったとは考えていない」と述べた。
2019年(令和1年) 7月12日(金)付紙面より
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夏の甲子園を目指す第101回全国高校野球選手権山形大会が11日に開幕した。中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた(県野球場)で開会式が行われ、各チームが堂々と入場行進を行い熱戦の火ぶたを切った。決勝は24日午後0時半から同スタジアムで行われる予定。
今大会には昨年と同数の48チーム(庄内勢11校)が出場。開会式ではファンファーレとともに入場行進が始まり、鶴岡南で男子と共に練習している女子部員の屶網怜奈さんが先導役を務めた。続いて各校のナインが「イチ、ニイ」の掛け声に合わせ、はつらつとした動きでグラウンドを行進した。
昨年の覇者・羽黒が優勝旗を返還した後、大会会長の大沼敏美県高野連会長が「結果だけに一喜一憂せず、過程に向き合う姿勢が大事。勝っても負けてもたくましく成長する姿を見せてほしい」とあいさつ。続いて山形東の鈴木康平主将が「第1回大会より昭和、平成と熱い戦いを繰り広げた先輩たちに倣い、新しい令和の時代にこれからの社会を担う若者として野球を通して大きく成長するよう、最後まで高校生らしく生き生きとプレーすることを誓う」と力強く宣誓した。
試合は2回戦まで鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアムなど県内4会場で、3回戦以降は荘銀日新スタジアムときらやかスタジアム(山形市)で行われる。今春の東北大会4強の鶴岡東を軸に、夏の山形大会連覇を狙う羽黒や巻き返しを図る酒田南など庄内勢に注目が集まる。