2019年(令和1年) 8月11日(日)付紙面より
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酒田市升田の「玉簾(すだれ)の滝」で9日、恒例のライトアップが始まり、幻想的な世界が行楽客たちを楽しませている。
玉簾の滝は約1200年前、弘法大師が神のお告げで見つけ、命名したといわれる。落差約63メートル、幅約5メートルで、落ち口から滝つぼまで垂直に落ちる「直瀑」としては県内随一の規模を誇る。ライトアップは升田区自治会(70世帯)が2000年夏から地域の魅力発信に、5月の連休、8月のお盆、凍って「氷瀑」となる1月下旬ごろの年3回実施。
初日の9日はライトアップが始まる午後6時半ごろから、若い男女や家族連れらが次々に訪れた。水銀灯が周囲の木々を照らし、緑色の深海に潜り込んだような幻想的な雰囲気の中、ゆっくりと落ちる白い滝に「きれい」と見入り、盛んに写真に収めていた。
同自治会は今回から来訪者1人100円の協力金を任意で提供してもらっている。老朽化した照明機器の更新や、駐車場から滝までの遊歩道(長さ約300メートル)周辺の草刈りなど環境整備に充てるためとしている。ライトアップは18日(日)まで。時間は午後6時半ごろから9時ごろまで。駐車場脇では住民による「産直ららら」も営業。