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2019年(令和1年) 8月14日(水)付紙面より

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協定書に署名 全面的支援約束

 来年の東京オリンピック・パラリンピックでニュージーランド(NZ)のトライアスロンチームが、同国のホストタウンに登録されている酒田市で事前キャンプを行うことが決まり11日、同市とニュージーランド・トライアスロン協会(TRINZ)との協定書署名式が市役所で行われた。市はNZ選手の五輪での活躍に向け、全面的に支援していく。

 酒田市は2016年12月、東京五輪に向け内閣府が提唱しているホストタウンに、NZを相手国(競技トライアスロン)として登録。17年からNZの若手トライアスロン選手を、同市のみなと酒田トライアスロン(おしんレース)に招待、18年からは国内で転戦するための経費を助成する奨学金制度を設け、若手の育成を支援。また、17年8月には市内の37団体で市ホストタウン推進協議会を設立。同10月にはTRINZの強化部長らを招き、関連施設を視察してもらうなど支援体制の強化や交流を図ってきた。

 今回はTRINZの選手7人とコーチ3人が今月6日から12日まで、東京・お台場で開かれる東京五輪プレ大会(15―18日)の事前準備のため酒田に滞在。10日昼ごろにTRINZ側から市に対し、「来年の事前キャンプを酒田で行うことを決めた」と通知された。

 この日の署名式では、滞在中のTRINZの選手やホストタウン推進協議会の関係者らが見守る中、丸山至市長と、アテネ五輪トライアスロン競技金メダリストでTRINZ統括強化部長のハミッシュ・カーターさんが▽TRINZは来年の事前キャンプを酒田で行う▽酒田市は事前キャンプ期間中、TRINZのため必要な施設・練習環境の提供・調整、宿泊施設の提供、市内の移動支援などを行う▽練習・調整に影響のない範囲で、選手・コーチと酒田市民が交流する―という内容の協定書に署名した。

 丸山市長は「酒田を事前キャンプ地に選んでもらい感謝。できる限りのサポートをするので、存分にトレーニングに励み、ベストな状態で五輪出場を」、カーターさんは「酒田は事前キャンプ地の候補地5カ所の一つだった。人が親切で、地形がNZに似ていること、暑さ対策の適性などが決め手になり、ここを選んだ。今後も若手選手との交流を深めるなど長く付き合いを続けたい」とあいさつした。

 NZのトライアスロン競技は既に男女各2人の五輪出場枠を持ち、今後各1枠が増える可能性もある。出場選手は来年5月初めに決まる予定。事前キャンプは来年の今ごろ、2週間程度の滞在が見込まれている。

 署名式では、東北公益文科大ニュージーランド研究所(所長・武田真理子教授)と庄内傘福研究会、市ホストタウン推進協が今年4月から製作してきた「ニュージーランド傘福」も贈呈された。3月にNZクライストチャーチで発生した銃乱射事件に哀悼の意を示すため、国旗や国鳥キウイ、キウイフルーツ、ラグビーボールなど同国にちなんだ15種を含む33種、50個の布飾りを付けたオリジナルの傘福だ。武田教授が「犠牲者の追悼と平和、プレ大会と五輪での勝利への祈りを込めて作った」と説明し、傘福研究会の村上弘子さんがカーターさんに手渡した。今後、3基作り、NZ政府やクライストチャーチなどにも贈るという。

署名した協定書を披露する丸山市長とカーターさん(左)
署名した協定書を披露する丸山市長とカーターさん(左)



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