2019年(令和1年) 8月17日(土)付紙面より
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庄内町と三川町で15日、「夏の成人式」が行われた。スーツやドレスに身を包んだ華やかな新成人たちが恩師、友人との再会を喜んだ。1998年4月2日から99年4月1日までに生まれた人たちが、大人の仲間入りを果たした。
庄内町の式典は町文化創造館「響ホール」で行われ、対象者240人中175人が出席。原田眞樹町長は「大きな決断を自分でできる年齢になったと同時に責任と義務を持つことになった。夢や希望の実現に向けて努力を」と式辞を行った。
その後「二十歳のメッセージ」として13人が壇上でスピーチ。伊藤汐七さんは県職員として庄内総合支庁に勤務しているが「庄内町を安心して生活できる町にしたい。活気にあふれ、もし実家を長く出ていても、“戻ってきたい”という町にしたい」と進学や就職のため故郷を出ている同級生たちにも響く、呼び掛けを行った。鶴巻愛瑠さんは千葉で大学生活を送っているが「将来は建築士を目指している。久しぶりに会ったみんなに元気をもらいました」。三重県津市で電気関係の仕事に従事している池田貴明さんは「離れている分、故郷は良い場所とあらためて思います。20歳になって自覚を持って、仕事に臨みたい」と話していた。
責任ある社会人に 三川町
三川町では、いろり火の里なの花ホールで開かれ、新成人72人のうち49人が出席。会場では「久しぶり」の声が飛び交った。阿部誠町長は式辞で「皆さんはインターネット世代。人とのコミュニケーションはスマートフォンなどでのつながりが強くなっている。しかし、これからの社会ではお互い信頼関係を元にどう付き合っていくかが求められてくる。それぞれの目標に向かってしっかり頑張ってほしい」とあいさつ。
新成人を代表し、成人式実行委員長を務めた同町横山の建設業、佐藤勇人さんは「社会に出て働いている人、学生として勉強中の人、まだ将来について迷っている人とさまざま。成人を迎えた今、大人としての自覚を持ち責任ある社会人として歩んでいくと誓います」と謝辞を述べた。佐藤さんによると、現状で地元に残っている同級生は少ないという。「みんな戻ってきて地元が盛り上がれば」と、地元の将来像を思い描いていた。