2019年(令和1年) 8月25日(日)付紙面より
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任期満了に伴う酒田市長選(9月1日投開票)が25日(日)、告示される。ともに無所属で、現職の丸山至氏(65)=光ケ丘一丁目=と、元職の阿部寿一氏(60)=亀ケ崎三丁目=の2人による一騎打ちとなるのが確実。子育て支援の拡充や駅前再開発事業の着工など4年間の実績を訴える丸山氏に対し、財政問題や市政の公平性などを争点に掲げて現職を批判する阿部氏が、既に激しい前哨戦を繰り広げており、その勢いのまま選挙戦に突入する。同日程で行われる市議補選(欠員2人)には、元職1人と新人3人の4人が立候補する見込み。
丸山氏は故・本間正巳前市長の死去に伴い、2015年9月の前回市長選で副市長を辞して出馬し初当選。昨年12月の定例市議会で「これまでまいてきた種を成長させ、市勢発展に導く責任がある」と再選に向けて出馬を表明。自民、公明両党の「推薦」のほか、自民党県議3人、市議会では保守系と公明の「公成会」(9人)と、革新・労組系の「市民の会」(6人)の一部の支援を受ける。
市長就任時から掲げてきた「人財と風土が支える産業・交流都市」を引き続き掲げ、保育料減免の対象拡大や、過去2回頓挫した駅前再開発事業の着工、LCC(格安航空会社)の就航など、4年間の実績と実行力をアピールしていく。25日は午前8時から松原南の選挙事務所で必勝祈願、同9時から同事務所前で第一声を上げる。
阿部氏は1999年4月から新旧市合わせて4期13年半にわたり市長を務めた後、任期半ばの2012年9月に辞職して国政に転じ、同年12月の衆院選初当選。14年11月まで務めた。衆院選の落選2回を経て今月3日、市長選出馬を表明した。先の参院選の「野党共闘」の体制と勢いを引き継ぐ形で、国民民主党の「推薦」、社民党の「支持」、日本共産党の「自主的支援」を受けるほか、阿部ひとみ県議、佐藤藤彌元県議、市議会では保守系「志友会」(9人)と、「市民の会」の一部などが支援する。
現市政について、「一部の人に片寄っている」「基金残高が減るなど財政悪化を招いている」などと批判し、「市民の手に市政を取り戻そう」とアピールしていく。25日は午前8時半から富士見町一丁目の選挙事務所で必勝祈願、同9時から事務所前で第一声を上げる。