2019年(令和1年) 8月27日(火)付紙面より
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地域に密着したきめ細かな情報を提供するコミュニティFM局について知ってもらおうという、市民公開フォーラム「コミュニティFMってなぁに?」が24日、鶴岡市勤労者会館で開かれた。県内でコミュニティFM放送に携わっている関係者が運営や番組制作について紹介し、参加者が理解を深めた。
鶴岡市の市民有志でつくる「鶴岡にFM局をつくろう!プロジェクト」(小野加州男代表)が、公益信託荘内銀行ふるさと創造基金の本年度の助成を受けて開催した。約50人の参加者の中には、高校生ら若い世代が目立った。
鶴岡市内にコミュニティFM局の開設を目指している同プロジェクトの小野代表が、「地元に特化した情報の提供など地域活性化に役立つメディア。災害時の情報提供でも全国的に注目され、全国に328局、県内には酒田、山形、米沢、長井の4局がある」とコミュニティFMを紹介。昨年10月に立ち上げた同プロジェクトについては、20―60代の市民約10人でPR活動を展開していると説明し、今年3月には東日本大震災関連のイベントを取材して模擬番組を制作し、インターネットで公開したことなどを紹介した。
引き続き小野代表を進行役にパネルディスカッションを行い、酒田市のハーバーラジオの佐藤和香子さん、長井市のおらんだラジオの高石仁光さんがそれぞれのコミュニティFMの現状を報告した。高校生や大学生による番組作り、幼児の出演、高齢者のパーソナリティー採用など身近な市民参加型の運営や、CMなどスポンサー収入が経営の柱になっていることなどを説明した。
鶴岡でのコミュニティFM開局について、ハーバーラジオの佐藤さんは「番組制作やCM営業などいろんな面で協力できると思う。コミュニティFMによる庄内の地域活性化に相乗効果を挙げられる」と期待を寄せていた。