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2019年(令和1年) 9月4日(水)付紙面より

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県産ズワイガニのブランド名は 「庄内北前ガニ」

 庄内沖で捕れる県産ズワイガニのブランド名が3日、県庁で発表された。かつて酒田市や鶴岡市へ寄港し食文化を運んだ北前船のように、おいしい庄内浜のカニを全国に発信するというイメージで、名称は「庄内北前ガニ」とした。

 発表会には吉村美栄子知事や県漁協の本間昭志代表理事組合長、庄内の漁業者などが出席。初めに吉村知事が庄内北前ガニの名称を読み上げ、パネルを掲げながら「庄内北前ガニは地元の漁師が特大で生きた新鮮なものを厳選した。北陸よりも1カ月早い10月から漁が解禁されるため、一足早く旬の味を楽しめる。全国に庄内のおいしいカニをPRしたい」と述べた。

 また、本間組合長は「本県のズワイガニの漁獲量は、直近3年間の平均で年間36トン余り。全国では9番目の漁獲量で、東北ではトップとなっている。このうち厳選した雄のみ約1トンがブランド商品となる。これまで県産ズワイガニはほとんどが北陸に出荷されており、県内での認知度は低い。まずは県内で食べてもらい、おいしさを知ってもらいたい」とPRした。

 県産ズワイガニのブランド化は昨年10月ごろから準備を進め、名称については庄内浜ブランド創出協議会が漁業者や流通者と協議し候補を決定。最終的に吉村知事が今年5月に命名した。

 ブランドとしての庄内北前ガニの出荷基準は▽重さ1・0キロ以上▽甲羅が130ミリ以上▽身がぎっしり詰まっている▽傷などがなく足がそろっている▽活ガニであること▽10―1月に底引き網漁で捕れたもの―など。

 本年度は県内での知名度向上、消費拡大を進め、来年度以降は県外への発信を行う予定。

吉村知事(左)が庄内北前ガニのパネルを掲げ、本間組合長とブランド化への熱意を語った
吉村知事(左)が庄内北前ガニのパネルを掲げ、本間組合長とブランド化への熱意を語った

庄内北前ガニは重さや甲羅の大きさなど、厳しい基準をクリアしたものだけが選ばれる
庄内北前ガニは重さや甲羅の大きさなど、厳しい基準をクリアしたものだけが選ばれる


2019年(令和1年) 9月4日(水)付紙面より

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海水浴の思い出や職業観語る 鶴岡ゆかりの羽田さん(芥川賞作家)招きトーク

 鶴岡市ゆかりの芥川賞作家、羽田圭介さん(33)を迎えたトークイベント「SHONAI羽田圭介お茶会2019」が1日、三川町文化交流館(アトク先生の館)で開かれ、羽田さんが庄内との関わりや作家を志した理由、職業観など独特な感性で軽妙なトークを繰り広げた。

 羽田さんは2015年、「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞。テレビ出演やラジオ番組のパーソナリティーなど幅広い分野で活躍している。

 父親が鶴岡市大山生まれで、同市内に親類も多く、トークで「幼い頃は夏休みによく父の実家に来て、湯野浜で海水浴をした。海水浴と言えば、庄内のきれいな海と砂浜。神奈川の湘南に行き、なんでこんな泥のような砂浜で泳ぐのかと思っていた」と語った。

 中学時代に椎名誠さんのエッセーに触れ、その生活スタイルに憧れて作家を志向し高校生でデビュー。大学卒業後1年半ほどサラリーマン生活をして、専業作家となった。タレント業もこなすスタイルに「小説家という本業とのバランスを考えた上での気分転換」と話し、芥川賞受賞後を振り返り、「頼りにできそうなブレーンを探したけど、誰かに頼るのではなく自分にしかできないことをやっていかねばという思いが強くなってきた。自分を信じてやるしかないと実感している」と作家としての自身の職業観を披歴した。

 三川町地域おこし協力隊の伊藤秀和さんが羽田さんと明治大の同じサークルの同期で交友があり、今回のイベントを企画。午前と午後の2回開かれ、庄内地域のほか県内各地や隣接県、北海道、東京などからファンら計約130人が参加した。伊藤さんは「羽田さんも乗り気なので、来年は庄内でキャンプを企画したい」と話した。

鶴岡ゆかりの羽田さん(中央)を招いて開かれたトークイベント
鶴岡ゆかりの羽田さん(中央)を招いて開かれたトークイベント



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