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荘内日報ニュース


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2019年(令和1年) 9月7日(土)付紙面より

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にぎわい創出目指し

 鶴岡市街地の内川沿いのシンボル的な建物の一つだった山王通り商店街の「旧菅原イチローヂ商店」が、街中のにぎわい創出を目指す人たちの思いを乗せて生まれ変わった。一時は解体の話もあったが、木造3階建ての外観を残す形で改修され5日、オープニングを迎えた。事業所スペースのほか、1階に誰でも出入りできる情報発信スペースを設け、2階は将来的に内川沿いの景観を望むカフェが開店予定。

 改修を手掛けたのは鶴岡市出身(旧羽黒町手向)で、東京都江戸川区で運送会社やタクシー会社、倉庫業など手広く経営する芳賀グループ代表の芳賀敏和さん(73)。郷土愛を強く抱き、私財を投じてこれまでに同市鳥居町の古民家「花梨亭」、山王通り商店街の町屋「江鶴亭」を開設。

 旧イチローヂ商店は閉店後、2013年から東北公益文科大大学院研究室や市民有志でつくる「イチローヂ・まち・川再生プロジェクト協議会」が活用を模索してきたが、空き家状態は解消できなかった。

 芳賀さんにとって内川沿いは、きょうだいと一緒に遊び過ごした思い出深い場所。「シンボリックな建物を残したい」という地元の人たちの思いに同調した芳賀さんは、5年ほど前に旧イチローヂ商店の土地と建物を取得し、相談しながら改修を進めてきた。建物の雰囲気をできるだけ残したかったが、建築上のさまざまな制約があり、木造一部3階建ての基礎部分をほぼ生かした形での大改修となった。

 リニューアルした旧イチローヂ商店の1、3階には事業者が入所。1階に誰でも出入りできる街中の情報発信スペースを設け、出入り口付近にはお稲荷様も鎮座。旧イチローヂ商店の土地神様を受け継いだ。1階に入所したタウン情報誌などを手掛ける「アイディア」(北風秀明社長)は同商店街に山王夢食堂を出店しており、商店街の人たちとは顔なじみだ。北風社長は「街中の空洞化解消に少しでも貢献できれば。商店街の人たちとにぎわいを創出していきたい」と語り、旧イチローヂ商店2階に来年、カフェをオープンする準備を進めている。

 内川沿いの桜並木や月山を望む2階からのロケーションにほれ込んだ芳賀さんはカフェのオープンを心待ちにしている。「若い人たちもたくさん集うような、鶴岡の憩いの場になってほしい」と夢を膨らませている。

旧イチローヂ商店が改修され、街中のにぎわい創出を目指すスポットに生まれ変わった
旧イチローヂ商店が改修され、街中のにぎわい創出を目指すスポットに生まれ変わった

出入り口付近にはお稲荷様が鎮座。5日の竣工式に参列した芳賀さん(中央)と北風社長(左)。祭主を務めた荘内神社の石原純一宮司は「多くの人にお稲荷様の頭をなでてめでてもらいたい」
出入り口付近にはお稲荷様が鎮座。5日の竣工式に参列した芳賀さん(中央)と北風社長(左)。祭主を務めた荘内神社の石原純一宮司は「多くの人にお稲荷様の頭をなでてめでてもらいたい」


2019年(令和1年) 9月7日(土)付紙面より

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真っ赤でおいしい!!

 三川町立みかわ保育園・幼稚園(佐藤俊明園長)の年長児48人が6日、同町横山のJA全農山形園芸産地拡大実証研修農場でミニトマトのもぎ取り体験を楽しんだ。

 この日は長さ66メートルのハウスに入り、真っ赤なアンジェレを次々にもぎ取っては口の中に運んだ。松沢ますみちゃん(5)は自宅の庭でもトマトを栽培しているそうで「ハウスのトマトはおうちのと同じくらいおいしかった」。菅原千晴君(5)は「ラーメンと同じくらいトマトは好き」と口をモグモグさせていた。

 次にパプリカのハウスを案内されたが、トマトで勢いがついたのか「パプリカもすぐ食べたーい」という園児が続出し、係員はタジタジ。「パプリカは炒めたり、煮たりした方がもっとおいしくなりますよ」と丁寧に説明した。

 この体験会はJA全農山形が食育事業の一環として園児たちに食の大切さを肌で感じ、旬の農産物のおいしさを味わってもらおうと始めたもので今回が5年目。アンジェレ種は現在出荷のピークを迎えている。

ハウス内で食べ放題のミニトマトを頬張り満足げな園児たち
ハウス内で食べ放題のミニトマトを頬張り満足げな園児たち



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