2019年(令和1年) 9月19日(木)付紙面より
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鶴岡市下川の名刹(めいさつ)、善寳寺の功績者・峨山禅師(がさんぜんじ)像の御開帳が始まった。本邦初公開で、信者や観光客でにぎわっている。
曹洞宗を大きく発展させた人物として知られ、加賀(現石川県)能登の生まれ。鎌倉時代の1276年に生まれ、91歳まで生きた。像は160センチの大きさで木造。約500年前に一木で造られた。戦国時代に庄内を支配した大宝寺氏の重い家臣として知られた土佐林禅棟が1553年寄進したものと伝えられている。
顔は写真では公開できないが、座禅を組み、約150センチ先に視線を下ろしている。「少し目をつぶっているように見える穏やかな表情です。多くの方にご覧いただければ」と寺側は話している。
御開帳は11月24日(日)まで行われ、拝観料500円。日本遺産・五百羅漢堂特別拝観の拝観料も兼ねている。同寺では10月18日(金)には「ジャズイン善寳寺」と題してコンサート(前売り2500円、当日3000円)が行われ、10月24日(木)は誰でも参加できる「開基祭曼荼羅・万灯供養」が行われる。
問い合わせは同寺=電0235(33)3303。