2019年(令和1年) 10月13日(日)付紙面より
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鶴岡市櫛引地域・三千刈の横綱柏戸記念館で「柏戸・大岩戸特別展」が11日から始まった。
今回は昨年引退した鶴岡市出身の元幕内・大岩戸=八角部屋、本名・上林義之さん(38)=に特化したもの。地元後援会から贈られた月山が描かれた化粧まわしと母校・加茂水産高からの校章入りのものが目立っている。昨秋、藤島の東田川文化記念館で同様の展示が行われたが、同じ庄内の相撲記念館として“再度行おう”と開かれた。鶴岡市出身の立行司、第28代木村庄之助さん(本名・後藤悟、故人)から贈られた「忍耐」の書も飾られている。また青色の締め込み、下がり、土俵下控え用の座布団も展示され、一見の価値十分。諸般の事情で17日までのわずか1週間だけとなっており「地元出身幕内力士の足跡を感じていただければ」と同館を運営する市櫛引庁舎産業建設課は呼び掛けている。なお、上林さんは神奈川県で会社員として第二の人生を歩んでいる。
また、常設展示の柏戸に関しては、これを機に展示品の入れ替えが行われ、珍しい写真パネルが目に付いた。特に幕内初優勝した1961(昭和36)年初場所後、エールフランスから欧州旅行に招待された折のエッフェル塔下などでの珍しいスナップショットが数点飾られた。また俳優で歌手の小林旭とのツーショット写真なども飾られている。同記念館は入場無料。開館時間午前9時?午後5時。