2019年(令和1年) 11月20日(水)付紙面より
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日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の早期全線開通と、JR羽越本線の高速化・羽越新幹線の実現を訴える山形・新潟・秋田3県沿線市町村による促進大会が14日、東京都千代田区内のホテルで開かれ、それぞれ大会決議を採択した。
両促進大会とも3県住民の熱意を表明し早期実現を政府や関係当局に強く訴えるため、沿線住民と経済団体などを結集して毎年開催している。今回はいずれも約350人が参加した。
24回目となる日沿道建設促進大会では、庄内地区期成同盟会長の皆川治鶴岡市長が主催者代表であいさつし、「つながってこそ道路は効果を発揮する。早期全線開通へ向け頑張ろう」と訴えた。3県の副知事や各県選出の国会議員が来賓あいさつし、国土交通省の山田邦博技監、池田豊人道路局長らも出席。山田技監はあいさつの中で日沿道の意義や必要性を強調し、「建設を進めていく」と述べた。
新潟県村上市の地域おこし協力隊の隊員が、日沿道整備の重要性などについて意見発表。大会決議で▽「朝日温海道路」「酒田みなと―遊佐」「遊佐象潟道路」など事業中区間の建設促進▽長期的、安定的な道路予算の確保▽日沿道に接続し高速道路ネットワークを補完する地域高規格道路の整備促進―など5項目を決議した。
一方、17回目となった羽越本線高速化促進大会では、秋田地区同盟会長の長谷部誠由利本荘市長が主催者あいさつ。来賓あいさつに続き、沿線住民代表で鶴岡市のNPO法人自然体験温海コーディネット事務局長の冨樫繁朋さんが意見発表し、「地域の子どもたちに夢と希望を与えること。それが羽越本線高速化だ」と強く訴えた。
大会決議は▽路線改良、複線化などによる高速化の促進▽新潟駅同一ホーム乗り換えを生かした、さらなる接続改善▽羽越新幹線を整備計画路線に格上げするための法定調査開始―など4項目を採択した。