2019年(令和1年) 11月22日(金)付紙面より
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鶴岡の伝統産業の「シルク」をテーマに、地域で伝承されてきた絹文化を生かした新たなまちづくりの創造につなげる「シルクノチカラ2019」が23日(土)午後1時から、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれる。トークショーや高校生、高専生による課題研究のほか、10周年を迎えた鶴岡中央高生によるファッションショー「シルクガールズコレクション」を開催。若い世代が鶴岡の「シルク」の魅力をアピールする。
鶴岡「サムライゆかりのシルク」推進協議会(会長・皆川治市長)が主催する。2017年に認定された日本遺産「サムライゆかりのシルク 日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ」を軸に、鶴岡に息づく伝統的な地域資源を生かし、将来を担う若者たちの取り組みを紹介するイベントとして企画した。
10年の節目を迎えたシルクガールズコレクションは、「飛躍」をテーマに設定。10周年記念で初めて繭玉から手作りブーケを制作し、LED(発光ダイオード)ライトを使った「光るブーケ」を披露。鶴岡の四季や観光資源、歴史をイメージしてデザインしたドレス、鶴岡産シルクで制作したウエディングドレスなど約50着を発表。19日は、荘銀タクト鶴岡で本番に向けたリハーサルを行った。
高校生らの課題研究発表は鶴岡工業高が「ポケットチーフ製作を通した情報発信」、鶴岡中央高が「シルクと鶴岡の食材を使った新メニューの考案と宣伝」、鶴岡高専が「IoTでシルク・エコシステムを構築」のテーマで、それぞれ研究内容と今後の展開事例を発表する。
トークショーには同市の日本遺産アドバイザーを務める東北芸術工科大の中山ダイスケ学長、慶應義塾大先端生命科学研究所発ベンチャー企業で人工構造タンパク質による新たな繊維素材などの開発、製造を手掛けるスパイバーの関山和秀代表執行役が登場する。
シルクノチカラは定員1000人。入場無料だが、整理券が必要。整理券は市役所本所、各地域庁舎で配布している。問い合わせは同協議会事務局の市政策企画課=電0235(25)2111、内線526=へ。