2019年(令和1年) 5月16日(木)付紙面より
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鶴岡市北京田の田園地帯にある複合型宿泊滞在施設「ショウナイホテル スイデンテラス」の北側エントランス周辺に15日、観賞用の稲の苗が植えられた。スイデンテラスの広報担当者は「日本人の心の原風景ともいうべき田園に囲まれたホテルから、庄内の美しい風景や魅力を発信していきたい」と話している。
スイデンテラスはヤマガタデザイン(山中大介社長)が運営し昨年9月にオープン。世界的な建築家の坂茂氏が、木造建築が周辺の田園風景に溶け込むようなデザインとして施設を設計した。
この日は青空が広がる好天の下、エントランス周辺に水を張った約48アールの水盤に、地元農家が機械で観賞用の稲の苗を植えた。水盤には青空に浮かぶ白い雲やスイデンテラスの建物が映り込み、のどかな風景をつくり出していた。
スイデンテラス広報担当の長岡太郎さんは「建築当初から計画していた観賞用の稲を植えることで、周辺の田園と一体となった日本でも珍しい景観のホテルとなる。秋には黄金色の稲穂がたなびくなど季節で変化していく風景を楽しんでもらえたら」と話していた。
2019年(令和1年) 5月16日(木)付紙面より
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鶴岡市泉町の風間家旧別邸「無量光苑釈迦堂」(国登録有形文化財)の庭園で、白ツツジが咲き初め、趣ある風景が来館者を楽しませている。
釈迦堂の庭園はツツジや松、桜、ツバキ、ハギ、紅葉などの庭木を配置し、四季折々の日本庭園の風情を楽しめる市街地のスポット。ツツジの名所としても知られ、100年ほど前に風間家7代当主幸右衛門が造園。現在、公益財団法人克念社が管理している。
約800坪の庭には円状に手入れされた大きな十数株のツツジが点在し、例年5月中旬ごろから白や淡いピンクの花を咲かせる。
歴史的な建物の縁側から絵画のような庭園風景を眺めることができ、庭を散策すればツツジの花の香りを感じる。14日は7株ほどある白ツツジが咲き初め、陽光を浴びて輝くように咲き誇っていた。数日後にはピンクも咲きそろい、庭木の深まる緑との共演が楽しめる。
入館料は同市馬場町の旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)との共通券で大人400円、小中学生200円。