2019年(令和1年) 5月18日(土)付紙面より
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一般社団法人クールジャパン協議会(本部・京都、山内絢人代表理事)主催の「COOL JAPAN AWARD(クール・ジャパン・アワード)2019」で、鶴岡市のサイエンスパーク内にある「ショウナイホテルスイデンテラス」が受賞作品に選ばれた。県内では初の受賞となり、27日に京都市内で表彰式が行われる。
同アワードは、世界各国の100人の外国人審査員が国際的な視点から、「COOL(格好いい、すごい)」と感じて評価したものを「クール・ジャパン」として発掘、認定する制度。受賞作品は認定マークが無償・無期限で使用でき、インバウンド(訪日外国人旅行)支援とともに、地域経済の活性化への貢献を目的にしている。経済産業省や外務省、観光庁、内閣府などが後援し、2015年に第1回が行われ、隔年で選定している。
対象は「モノ」、文化などの「コト」、観光名所などの「スポット」など幅広く、3回目の今回は全国から307件の審査対象作品が寄せられ、審査の結果53件の受賞が決まった。
複合型宿泊滞在施設のスイデンテラスはヤマガタデザイン(鶴岡市、山中大介社長)が昨年9月に開業。世界的な建築家の坂茂さんが、周辺の田園風景に溶け込むような木造建築としてデザインした。クール・ジャパンの認定に山中社長は「外国人の目線で評価され、素晴らしい賞を受賞でき、大変光栄。庄内の魅力の一つである田園風景の中での滞在機会の創出を通じて庄内に人を呼び込み、ファンなってもらうための施設にしたいと思い運営している。受賞をきっかけに、より多くの外国の方から庄内を訪れてもらえればうれしい」とコメントした。
2019年(令和1年) 5月18日(土)付紙面より
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酒田市の黒森小学校(船山和彦校長、児童41人)の4―6年生22人が16日、近くの赤川右岸で「県の魚・サクラマス」の幼魚約3000匹を放流した。
市と赤川漁業協同組合(黒井晃組合長)が2001年から毎年実施している。今回は、県水産振興協会内水面水産センター(遊佐町吉出)で17年秋にふ化し、体長20センチ前後(体重30―50グラム程度)に成長した幼魚を放流した。大半は降海に備えうろこが銀色(銀毛、スモルト)になったもので、残りの一部はまだ銀毛せず、体側にパーマーク(斑紋)が残るヤマメ。
子どもたちは初めに赤川漁協組合員から「今日持ってきた魚には、茶色のものと銀色のものの2種があるが、魚としては同じ種類。茶色のものは海に下らず上流に向かう。銀色のものは海に下り、1、2年後に大きくなって帰ってくる」という説明を聞いた。その後、各自が手にしたバケツに放流魚を入れてもらい、「元気に帰ってきてね」「バイバイ」などと声を掛けながら、岸辺から川に放流した。
昨年に続き2回目の放流という5年生の佐藤一輝君(10)は「サクラマスは庄内で一番有名な魚だと思う。元気に帰ってきてほしいという気持ちを込めて放流した。楽しかった」と話した。
県のデータによると、スモルト幼魚の回帰率は約1%となっている。サクラマスは庄内を中心に県内で広く春の行事食などとして親しまれ、高級感もあるとして1992年3月、「県の魚」に選定されている。