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2019年(令和1年) 9月14日(土)付紙面より

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旅行エージェントに魅力売り込む 北前船寄港地フォーラム中日文化観光大連交流大会

 北前船寄港地フォーラム、中日文化観光大連交流大会の関連行事として12日午後、「日中観光商談会」が酒田市国体記念体育館で行われ、中国の旅行エージェントに広く全国各地から参加した自治体や観光・宿泊施設などの関係者が「売り込み」を図った。

 いずれも訪日旅行を手配している中国・大連、唐山両市などの旅行エージェント53社、日本からは庄内観光コンベンション協会、秋田・由利地域観光推進機構をはじめ69機関・企業が参加。開会を前に酒田市の丸山至市長が「日本各地から観光の魅力あふれる地域が集った。この機会に旅行エージェントの皆さんからはぜひ魅力あるツアーを造成してほしい」とあいさつした。

 中国側エージェントのブースを日本側が訪問する形で進められ、関係者は15分という限られた時間で魅力をアピール。中には分かりやすく解説したDVDを用意し上映する団体なども。「交通、宿泊など全てを一度に手配できる」「傘福の製作体験は外国からの旅行者に人気がある」と積極的に売り込んでいた。

鶴岡でレセプション 交流発展を誓い合う

 第27回北前船寄港地フォーラムin庄内・山形と2019中日文化観光大連交流大会の締めくくりとなる公式レセプションが12日夜、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。全国各地の寄港地や中国・大連市からの訪問団、観光商談会に参加した日中双方の観光業関係者ら約300人が出席し、関係者間の絆を強めるとともに、「北前船」をキーワードにした今後の交流発展を誓い合った。

 開催地の皆川治鶴岡市長の歓迎あいさつに続き、公明党の富田茂之衆院議員(比例南関東ブロック)、田端浩観光庁長官らが来賓あいさつ。交流が深化したフォーラムと大会の成果を強調し、田端長官は「北前船寄港地フォーラムは地方創生の地域間交流のモデル。引き続き活発な交流を期待する」と評価した。

 答礼あいさつで張志宏大連市副市長は、相互理解と交流促進で日中双方の地域活性化に貢献するとしたフォーラム大会宣言を挙げ、「参加者同士の関係を深めた2日間は、大変有意義なものだった。絆をさらに強め、高いレベルの交流を続けよう」と感謝の意を表し呼び掛け、一般社団法人北前船交流拡大機構の岩村敬会長の発声で乾杯した。

 本年度にフォーラムを開催する北海道小樽市・石狩市、鹿児島市、島根県浜田市の代表による参加呼び掛けのセレモニーもあり、つながりのある他の地域や関係者が次々と応援のメッセージを発表するなど、北前船寄港地の仲間同士の信頼と関係の深さが表れていた。

 歓迎イベントとして、今年5月に北前船寄港地・船主集落の日本遺産に追加認定された鶴岡市加茂地区の「加茂泊町大黒舞」、荘内藩甲冑(かっちゅう)研究会による演武の披露も行われ、出席者らは庄内浜の魚介類など「食の都・庄内」の味覚を堪能しながら、フォーラムの成功を喜び合った。

中国の旅行エージェントに、その魅力を売り込む日本側関係者
中国の旅行エージェントに、その魅力を売り込む日本側関係者

中国・大連市からの訪問団と共に乾杯し、2日間のフォーラムの成功を祝ったレセプション=12日、鶴岡市・東京第一ホテル鶴岡
中国・大連市からの訪問団と共に乾杯し、2日間のフォーラムの成功を祝ったレセプション=12日、鶴岡市・東京第一ホテル鶴岡


2019年(令和1年) 9月14日(土)付紙面より

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「てっさ」東北でも身近に 庄内や青森県の料理人が実習

 トラフグの調理技術講習会が12日、鶴岡市の加茂水族館内のレストラン「沖海月」で行われた。同店の料理長・須田剛史さんが実習講師となり、庄内の料理人7人が習う形で、下処理から「てっさ」を造った。

 県が主催したもので、ブランド化を進める「庄内浜天然とらふぐ」をより身近に感じてもらおうと実施。須田さんの前には、鼠ケ関港で水揚げされた2キロのトラフグ(7500円相当)がデーンと置かれた。包丁でさばかれ、猛毒を持った肝臓部分が現れると、周りから息をのむ音が漏れた。

 須田さんは「庄内ではなじみがないが、ブランド化だけでなく、一般的にも当たり前に食べられればね」と言いながら、大皿に薄く切られた刺し身(てっさ)を手際良く盛り付けた。

 “当たると死ぬ”ということから西日本では「てっぽう」の異名があるフグ。その刺し身なので縮めて「てっさ」。食文化として東北地方ではなじみが薄いが、この日は青森県からも「研修」として7人の漁業、料理関係者らが来鶴、さばき方などを学んだ。

 青森では庄内よりも多くフグが捕れるというが、毒を持つこともあって「後々面倒」と再び海に戻すことも多いそう。また淡泊な味わいのフグと最も相性の良い薬味は、柑橘系と酢を合わせた「ポン酢」なのだが、柑橘系が育ちにくい東北では調味料としてポン酢が主流ではないため、フグの消費が伸びにくいという。青森市の料理人・野呂裕人さんは庄内へのエールも兼ねて「せっかくの食材。もっと東北でも大衆的に食べられるようにしたい」と話していた。

 県は「食の都庄内 天然とらふぐキャンペーン」と題して、12月1日から来年3月15日まで展開。地元料理店でフグを使ったメニューの拡大などを図る。

須田さんの前には鼠ケ関港に揚がったトラフグが調理されるのを待っていた
須田さんの前には鼠ケ関港に揚がったトラフグが調理されるのを待っていた



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