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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 3月28日(木)付紙面より

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文科省支援事業 公益大 9年連続で3タイプ選定 私大改革の取り組みに高い評価

 東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)は26日、記者会見を開き、文部科学省「私立大学等改革総合支援事業」の全4タイプのうち3タイプで選定されたと発表した。これまで展開してきた取り組みが高く評価されたもので、9年連続の選定。3タイプ選定は北海道・東北地域では唯一。公益大では引き続き、全学的・組織的に改革に取り組んでいく。

 文科省は、仮想空間と現実空間の融合によって経済発展と社会的課題解決の両立を図る「ソサエティ5・0」の実現に向けた特色ある教育研究の推進、地域社会への貢献など全学的・組織的に改革に取り組む私立大学を重点的に支援する同事業を2013年度から展開。本年度は▽ソサエティ5・0の実現に向けた特色ある教育の展開(タイプ1、105校程度)▽特色ある高度な研究の展開(タイプ2、45校程度)▽地域社会への貢献(タイプ3、地域連携型・プラットフォーム型計165校程度)▽社会実装の推進(タイプ4、80校程度)―を広く公募した。

 これまでの成果・実績を基にした点数による選定の結果、公益大は第3次教学中期計画に基づき展開してきた研究や教育の質の向上、学修成果の可視化などの取り組みが高く評価され、3タイプで選定。タイプ1は900万円、タイプ2は2400万円、タイプ3は805万円の計4105万円の特別補助交付金を受けた。公益大によると、全4タイプ選定は7大学、3タイプは公益大を含め18大学という。過去5年連続で3タイプもしくは4タイプを続けて選定されたのは公益大を含め10大学のみという。

 神田学長は「全国各地の私立大学が改革に取り組んでいる。選定基準得点率が高まり、選定率は低くなって狭き門になっている。18歳人口が減少し大学にとって厳しい時代だが、この地域に大学が必要という地域の皆さんの強い思いを受けて開学した公益大。優れた教育・研究、社会貢献活動を継続し、これからも有為な人材を輩出していきたい」と話した。

選定を受け会見する神田学長(左)。右は三木潤一公益学部長
選定を受け会見する神田学長(左)。右は三木潤一公益学部長


2024年(令和6年) 3月28日(木)付紙面より

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春の訪れ体感 胎蔵山トレッキング

 春の芽吹きを見つけながら登山を楽しむ「胎蔵山早春譜ツアー」が24日、酒田市平田地域の胎蔵山(729メートル)で開かれ、参加者たちが春の訪れを感じながらスノートレッキングを楽しんだ。

 地域活性化を目的に多様な活動を展開する「胎蔵ロマン会」(岩間政幸会長)が主催。同山は1200年前に弘法大師が開山したと伝えられ、薬師如来を祭り健康と子宝に恵まれる「女神の山」として地元民が信仰。また、毎年5月3日に薬師如来御神体を背負い、山頂の薬師神社奥の院へ運ぶ「胎蔵山春祭り」が行われ、1日限定のご開帳に登山愛好家などの人気を集めている。早春、樹木周囲の雪解けが「ト音記号」のように見えることから「早春『譜』」と題して毎年ツアーを開催している。

 この日は庄内一円から30人が参加。同会スタッフと共に午前8時ごろ元田沢登山口を出発。登り始めは雪が全くなく、道中フキノトウやキブシ、ヤマザクラが芽吹き、ミスミソウの群生地では小さな花弁がいくつか開いており、参加者たちは足元のかれんな白い花を写真に収め、春の訪れを実感していた。

 同10時10分ごろ、標高524メートルにある薬師神社中の宮に到達。さらに歩を進め、山頂に近づくにつれ積雪は約1・2メートルに。標高716メートルの眺望ポイント「赤剥(あかはげ)」に到着すると、北に鳥海山、南に月山、東に神室連峰の雄大な景色が広がり、参加者たちはしきりにシャッターを切っていた。

 参加した同市大宮町一丁目のティム・バンティングさん(35)=ニュージーランド出身=は「胎蔵山に登るのは3回目だが、冬時期にスノーシューを履いて登ったのは初めてで楽しかった。登頂の達成感が大きくてすてきな山。弘法大師や薬師如来の物語など歴史も興味深い。娘が大きくなったら一緒に登りに来たい」と話した。

神室連峰をバックに記念撮影する参加者
神室連峰をバックに記念撮影する参加者


2024年(令和6年) 3月28日(木)付紙面より

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快適・安心な車中泊提供 大山ボデー RVパークおおやま 4月本オープン 庄内初 日本RV協会認定

 鶴岡市大山の大山ボデー(佐藤知志社長)は「快適に安心して車中泊ができる場所」として、敷地内に電源・水道・トイレ完備の車中泊施設「RVパークおおやま」を開設した。本オープンは4月から。1区画1泊3300円で利用できる。

 ▽ゆったりとした駐車スペース(幅4メートル×縦7メートル以上)▽24時間利用可能なトイレ▽100ボルト電源が使用可能▽入浴施設が車で15分圏内にあること▽ごみ処理が可能▽いつでも出入り可―などの条件をクリアする日本RV協会認定RVパーク(車中泊施設)で、庄内では初の開設。「内陸や他県に行かないと設備の整った車中泊施設がない」「豊かな食文化や日帰り温泉など、庄内には魅力的なスポットがたくさんあるのにもったいない」という声に応えた。

 利用方法はオールセルフ方式。ネットで会員登録・予約し、施設内のカードリーダーに運転免許証をかざしてチェックイン。24時間いつでも対応しており、対面手続きなしで利用できる。チェックアウトの時間まで自由に出入りしてよい。

 「『宿泊予算は抑えたいがおいしいご飯や温泉巡りを楽しみたい』『気ままに美しい自然に触れたい』という声は多い」と佐藤社長。市内温泉街の一部駐車場で認定RVパークを開設できないか旅館などにも働きかけているという。

 佐藤社長は「『また来たいな』『次は宿に泊まってみよう』『移住もいいかも』と思ってもらえる魅力が庄内にはある。“車一つで気軽に楽しめる庄内”をPRできれば地域全体を盛り上げられるのではないか。RVパークを周知し、まちを元気づける第一歩になれば」と展望を話した。

電源・水道・トイレ完備の車中泊施設「RVパークおおやま」
電源・水道・トイレ完備の車中泊施設「RVパークおおやま」


2024年(令和6年) 3月28日(木)付紙面より

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商店街の課題 解決策は フィールドワーク アイデア出し合う 酒田 生徒・児童 理解深めプレゼン

 酒田市出身の大学生による学生団体「わーくしょっぷ屋さん」が企画した教育プログラム「ワクリエイトキャンプ2024春」が23―25日の3日間、市産業まちづくりセンター「サンロク」(所長・安川智之副市長)で開かれ、受講した児童・生徒が中通り商店街でフィールドワークを繰り広げるなどし、商店が抱えているさまざまな課題の解決策を考察した。

 2019年4月に設置された酒田南高校グローバル専攻1期生の鈴木瑠花さん(20)=武蔵野大2年=と鈴木ミチルさん(20)=九州大2年=が共同代表を務める同団体がサンロクや市教育委員会の後援、中通り商店街の協力で企画。児童・生徒から地域が抱える課題について理解を深めてもらい、その解決方法を模索し実践につなげる機会をつくるのが狙い。

 今回は、まちづくりや街の活性化に興味のある小学6―高校2年の男女13人が受講。同団体の2人が講師を務め、初日の23日は3、4人ずつの4グループに分かれた後、講師を務める同団体の2人が▽イベントごとから顧客を引き込めない▽空き店舗になっている箇所が多い▽店舗専用駐車場のみで店巡りができない―と、商店が抱えている課題を提示。グループ単位で対応する課題を決め、グループワークやフィールドワークに取り組んだ。

 このうち「顧客を引き込めない」という課題に取り組んだグループは、協力店の一つ、同商店街の手作り雑貨と洋服の店「木いちご」を訪問、「お客さんの年代層は」「普段の宣伝方法は」「イベント参加への検討は」「どんなイベントがあったら良いと思うか」など、解決案を考えるため熱心に質問していた。

 受講した酒田南高1年の岡野未來(みく)さん(16)は「お店からどんな返答が出るか分からず、質問はとても緊張した。『軽食や食材がメインとなるイベントは雑貨店にとってハードルが高い』と思われていることなど、お店の年代やジャンルによって課題や意見が違い、解決策は一様ではないと感じた」と話し「多くの人のニーズに沿えるような解決策を考えたい」と続けた。その後、受講者たちは解決に向けたアイデアを互いに話し合い、最終日の25日は協力店の店主やアドバイザーを務めた矢口明子酒田市長らを前に解決方法をプレゼンテーションした。

 鈴木瑠花さん、鈴木ミチルさんは「より実践に近いプログラムを企画し、将来的には酒田の若者の選択肢が広がるよう、ワークショップが身近に感じるような活動を展開していきたい」と話した。

中通り商店街でフィールドワークを行う受講生たち=23日
中通り商店街でフィールドワークを行う受講生たち=23日



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