2020年(令和2年) 1月12日(日)付紙面より
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鶴岡南高(石川真澄校長)地域活性化ゼミは10日、話題の発信力がある高校生に駅前をより利用してもらうことでにぎわい創出につなげようと、JR鶴岡駅前の「つるおか食文化市場FOODEVER(フーデバー)」内の一角に高校生の利用を対象とした自習スペースを期間限定で設置した。
図書館など市内で勉強できる自習スペースや電車・バスを待つ場所が少ないという地元高校生の声を基に、5人のゼミ生が中心となって企画、フーデバーや市商工課が協力した。
昨年11月、同校の1―2年生357人に同施設内への自習スペース設置に関するアンケートを実施。多くが設置を要望した。結果を基に自習スペース使用時のルールを作成。利用時間は学生が利用する中で一番遅いと思料したダイヤに合わせて午後8時半までとした。各テーブルには消しかすを集める手作りのごみ箱が設置され、実際に同校の図書室に設置しているものを参考にするなど、学生たちでアイデアを出し合った。施設内で購入した飲食物の他、飲み物のみ外部からの持ち込みが可。自習スペースには15人程度が勉強できる椅子とテーブルを用意し、フリーWi―Fiが利用できる。
同ゼミの2年生、齋藤胡々さん(17)は「今回は期間限定だがぜひ今後も継続させてもらい、常に人が訪れる場所になってほしい。自習スペースはもちろん、フーデバーや駅にはこんな店があるということも知ってもらえるきっかけになれば」と話し、施設関係者は「設置をしてみて、結果が伴えば今後も続けていきたい方向。高校生が必要とする重要な場所になると思う」と話している。
場所はフーデバーのスクリーン前で、利用期間は22日(水)まで。時間は正午から午後8時半までとなっている。
同ゼミは現在、2年生23人で活動。これまで駅前の地域活性化をテーマに地元菓子店や商店街とイベントを企画するなどしてきた。