2020年(令和2年) 1月19日(日)付紙面より
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酒田市が同市亀ケ崎六丁目地内に整備する「浜田・若竹統合保育園」(仮称)の建設工事安全祈願祭が18日、現地で行われた。市街地における子育て支援の新たな中核を目指す施設で、来年4月の開園に向け、工事が始まった。
老朽化した浜田保育園(新井田町、定員90人、1977年12月完成)、若竹保育園(若竹町二丁目、同60人、67年4月完成)の市立保育園2園を統合し、全面的に新築。少子化の中、子育て支援のニーズが高まり、行政の人口減少対策でも同支援施策が重要視される中、市街地で手薄な特別保育を新たに始めるなど機能を拡充、市街地における子育て支援の中核を目指す。
敷地は民間から取得した5664平方メートル。ここに木造一部鉄筋コンクリート造り平屋建て、延べ床面積1795平方メートルの建物を整備する。0―5歳の年齢別の保育室や、大・小遊戯室、調理室、事務室、医務室、子育て支援センター、園庭にはプールや砂場などを備える。構造材や内外装に酒田産材を多用し、ぬくもりある造りとする。
定員は少子化を踏まえ、現2施設の合計より10人少ない140人。現2施設では行っていない特別保育(一時預かり、休日保育)を新たに始める。また、子育て支援センターは松陵保育園(住吉町)にある現施設を移転し、未就園児と保護者の触れ合いや各種相談業務などを担う。同センターには災害時、妊婦らを受け入れる福祉避難所の機能を持たせ、キッチンやトイレ、シャワーなども整備する。総事業費は土地購入費を含め約10億円を見込む。
この日の安全祈願祭には市や地域住民、工事関係者ら約40人が参列。丸山至市長らがくわ入れを行い、工事中の安全を願った。丸山市長はあいさつで「事故なく完成することを祈念。本市の子育て施策をさらに充実させていく」と述べた。