2020年(令和2年) 2月6日(木)付紙面より
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鶴岡市下川の善寳寺(五十嵐卓三住職)で、4日、立春恒例の「お水取り式」が行われた。参拝者が家内安全や無病息災を願って境内の沢から清水をくみ、守護神の龍神へささげた。
貝喰(かいばみ)の池の裏にある龍王沢から水をくみ、本堂まで運んで龍神にささげる行事。全国から毎年ツアーを組んで参拝者が訪れる。
貝喰の池そばの龍神堂で祈祷(きとう)終わりの太鼓が鳴ると、参拝客らは龍王沢へ移動しひしゃくで滴りを受け止めて朱色のおけに集めていった。今年は晴天に恵まれ貝喰の池の水面がキラキラと輝いていた。参拝客は口々に「ダイヤモンドみたい」と話し、輝く水面に合掌する姿があちこちで見られた。
おけは白装束の信徒2人が担ぎ参拝客と列を成して本堂へと運ばれた。龍神へささげた後は立春大祈祷が行われた。