2020年(令和2年) 2月7日(金)付紙面より
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県産木材を活用した民間施設を顕彰する「やまがた しあわせウッド賞」の本年度顕彰施設に酒田市の東北公益文科大運動部寮が選ばれた。酒田市産材をふんだんに使用した構造や内装が高く評価された。
県産木材の利用拡大を図ろうと県が展開している「しあわせウッド運動」の一環として、同賞は2018年度に創設された。民間の店舗や事務所などの木造化を促進し、優れた施設を顕彰している。今年は東北公益文科大のほか、河北町の聞徳寺と新庄市の新庄商工会議所会館の計3施設が選ばれた。
東北公益文科大運動部寮は18年11月に竣工(しゅんこう)。木造軸組構法の2階建てで、構造材や内装材に酒田市産木材をふんだんに使用している。エントランスからつながる2層吹き抜けの共用スペースの壁面は杉の集成材の柱と化粧壁により、木の素地が見える温かみのある空間となっている。
顕彰状授与式は、先月30日に山形市内で行われた。今回顕彰された運動部寮は今後、施設木造化の例として、県のホームページなどで紹介される予定になっている。