2020年(令和2年) 3月24日(火)付紙面より
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学校に生徒たちの明るい笑顔が戻ってきた―。鶴岡市の中学校の部活動が23日、解禁となり、鶴岡二中(碓氷勉校長、生徒454人)でも午前8時から体育系、文化系とも活動が再開された。
女子バスケットボール部は18人が集まった。3週間ぶりに体育館でボールに触れられたことに幸せを実感した様子。ごく当たり前に思っていた練習がようやくできて齋藤優明(ゆめ)主将(14)は「家にこもりっ切りだったし、最初はボールが何か手に付かなかった。すっきり運動できてうれしい。シュート練習が気持ち良かった」と“快汗”に自然に笑みがこぼれた。激しい接触プレーなどを伴う練習試合は様子を見ながら始めるという。合唱部では7人の女子部員が音楽室できれいなハーモニーを聞かせた。渡辺杏(あん)部長(14)は「きょうの練習が待ち遠しかったです。“夏の大会に向け練習をしないと、体がなまるし…”とやや焦りもあった。休みの間は家の中で腹筋をしていました」と振り返った。
他に屋外のサッカー、野球、陸上なども再開、文化系では吹奏楽、生徒会活動も始まり、延べ250人の生徒が登校した。金丸裕之教頭も「学校の本来の姿に戻ったという感じです」とホッとした表情だが、県・市の指導の下、今後も1週間単位で見直しがあるといい「体調が悪ければ参加しない。あまり密集せず、活動前後の手洗いはしっかり行うことを徹底させたい」と話していた。
今月2日から突然始まった新型コロナウイルス感染拡大の防止策のための臨時休校は鶴岡市内では解けたが、まだまだ油断は禁物のようだ。