2020年(令和2年) 4月8日(水)付紙面より
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庄内町の縫製会社エフワン(伊藤秀徳社長)は7日、同町内の小中学校児童生徒全員分の布製マスク1469枚を寄贈した。
寄贈したのは同社が製造したオーガニックコットン生地のマスク。この日、余目三小(松田透校長、児童214人)で、段ボール箱7個を松田校長が町内の小中学校を代表して受け取った。
松田校長は「全国的なマスク不足の中、学校の再開に悩んでいたので非常に助かる。学校を再開する際には、児童生徒には密接を避けるために距離を取って人と接してもらう他に、マスクも着用できるのはありがたい。地域の子どもを育てる気持ちがうれしい」とお礼を述べ、伊藤社長は「木綿生地なので洗って何回か使用できる。マスクを作るのは初めてだが全社員で心を込めて作った。一日でも早くマスクの要らない日が来ることを願う」と話した。
同社は今回のマスク製造のために試作品を15回も制作したという。通常の製品の縫製をしながらマスクを作るために土日も休みなしで、企画から寄贈まで3週間で仕上げた。児童生徒が笑顔で安全に登校してほしいという思いを込め、小学生用には黄色の小さいマスク、中学生にはボーダー柄のマスクを贈った。
8日の校長会で各校に配られる。今回の寄贈は伊藤社長が原田眞樹町長へ直接持ち掛けたという。